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2020年今年話題の人物に「前線で働く人々」 [今年話題の人物]

 カナディアン・プレスは12月16日、2020年「今年話題の人物」に「前線で働く人々」を選出した。複数が選出されるのは、2006年の「カナダ軍」、2007年の「RCMP(カナダ連邦警察)」、2018年の「フンボルト・ブロンコス」に続き4度目となる。

 医療従事者は、命の危険を冒し、家族を家に残して出勤し、しばしば死んで行く人々の手を握り、その最期を看取る人になった。商業従事者は、感染するリスクを冒しながら、生活必需品を人々に届けるため、人知れず働いた。
 トロント・スター紙の編集者ジョディ・アイゼンバーグ氏は、前線で働く無名の人々を賞賛した。
「前線で働く人々は、新型コロナがどういう性質のものかよくわかっていなかった当初から、命の危険を冒していた。」
 CTVカルガリーの編集主幹ドーン・ウォルトン氏も、彼らの犠牲を強調した。
「国民の多くは、家に留まることで感染阻止に貢献した。だが前線で働く人々は、あえて進み出ることで貢献した。」
 カナダ食品&商業組合のポール・マイネマ委員長は、商業従事者の重要性を自負した。
「人々は毎週食料雑貨店に行き、新鮮な食品が常に棚にあるのは誰のおかげだったか、考えようとすることはなかった。新型コロナは、この仕事の重要性をあらわにした。」
 オプティラブ-マギル大学保健センターのエンゾ・カプリオ局長は、3月から43万回のテストを行い、本来なら何年もかかる作業をほんの数ヶ月で終えたと語った。
「3月から私は毎日、13時間働いている。私のスタッフは、立ち止まらなかった。」
「彼らは自分たちのしていることの重要性を理解しており、自発的にそうしている。」
 ペンティクトン・ヘラルド紙編集主幹のジェームズ・ミラー氏は、こう述べた。
「人々は悲惨な年に、我々の日常的なヒーローはプロスポーツ選手でも、ミュージシャンでも、政治家でもなく、前線で働く人々だったと思い出した。」

 「今年話題の人物」は伝統的に、多くは政治家であり、ときにはアスリートだった。だが新型コロナウィルスCOVID-19は、この年一貫してニュースの話題であり続けた。「前線で働く人々」は、テレサ・タム公衆衛生局長らに大差をつけ、圧倒的多数に支持された。
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2018年「今年話題の人物」にフンボルト・ブロンコス [今年話題の人物]

 カナディアン・プレスは12月19日、2018年「今年話題の人物」にフンボルト・ブロンコスを選出した。団体が選出されるのは、2006年の「カナダ軍」、2007年の「RCMP(カナダ連邦警察)」に続き3度目。
 名門ジュニア・ホッケーチーム「フンボルト・ブロンコス」の選手・スタッフと運転手28人を乗せたバスが、サスカチュワン州ティズデールの交差点でトラックと衝突し、16人が死亡、13人が負傷した。そのほとんどは未成年者で、将来を嘱望されたホッケー・プレーヤーだった。負傷者の中には、半身麻痺に陥った者や、脳に深刻なダメージを負った者もいて、彼らの回復のストーリーもまた大きく報じられた。犠牲者を悼み、80か国以上の人々から1500万ドルを超える寄付金が寄せられた。
 CTVの編集主幹ドーン・ウォルトン氏は、次のように述べた。
「個人ではないが、チームとしてフンボルト・ブロンコスは、カナダ人であるということはどういうことなのかを定義した。」
 また「ピータボロー・エグザミナー」のケニー・ゴードン編集長は、こう述べた。
「この物語は国中に衝撃を与えた。単なる悲劇にとどまらず、その後のチームへの援助のあり方として。」
 フンボルト・ブロンコスは、129票中56票を獲得した。2位は、33票を獲得したクリスティア・フリーランド外務大臣で、トランプ政権とのNAFTA再交渉や、ファーウェイCEO逮捕とそれに関連するカナダ人身柄拘束で脚光を浴びた。3位は、12票を獲得したオンタリオ州のダグ・フォード首相だった。
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2017年「今年話題の人物」にゴード・ダウニー [今年話題の人物]

 カナディアン・プレスは12月19日、ロック・バンド「ザ・トラジカリー・ヒップ」のボーカルで作詞家のゴード・ダウニーを、2017年「今年話題の人物」に2年連続で選出した。彼は、47票(53%)を獲得した。
 2位はジャスティン・トルドー首相の11票(13%)、3位は新民主党のジャグミート・シン党首の10票(11%)だった。
 2016年に膠芽腫を患っていることを告白したダウニーは、2017年には公の場ではめったに見られなくなったが、それでも死がその歩みを止めるまで、精力的に活動を続けた。
 彼の特筆すべき活動として、カナダ史の暗部に光を当て、国民と先住民の和解に努めたことがあげられる。寄宿学校から脱走して餓死した先住民の少年チェイニー・ウェンジャックを歌った“Secret Path”は、2017年のジュノー賞「最優秀作詞賞」と「アルバム賞」に輝いた。多くのカナダ人にとって、これは彼の悲劇を初めて知る機会となった。
 ダウニーは、6月にオーダー・オブ・カナダ勲章を授与され、10月17日に死去した。
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2016年「今年話題の人物」にゴード・ダウニー [今年話題の人物]

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 カナディアン・プレスは12月22日、ロック・バンド「ザ・トラジカリー・ヒップ」のボーカルで作詞家のゴード・ダウニーを、2016年今年話題の人物に選出した。芸能人が選ばれるのは、史上初めてである。
 ダウニーは、投票の39%に当たる26票を獲得した。2位はジャスティン・トルドー首相の18票、3位はペニー・オレクシアク(水泳選手)とダービー・アレン(フォート・マクマレー消防署長)の8票だった。
 ダウニーは1964年オンタリオ州アムハーストビューに生まれ、1983年キングストンでザ・トラジカリー・ヒップを結成した。だがダウニーは2016年5月24日、極めて悪性の脳腫瘍「膠芽腫」を患っていることを発表する。それはフォート・マクマレー山火事の3週間後のことであり、多くのカナダ人に更なる衝撃を与えた。
 しかしダウニーは、不屈の精神で夏のツアーを始めた。チケットは飛ぶように売れ、入場できないファンのためにツアーの最終キングストンでのコンサートは、テレビ放送された。
 ダウニーはまた、かつて先住民の子供たちが両親から引き離され、全寮制の学校で英語での教育を強制された過去に心を痛めた。そして、寄宿舎から脱走して死んだチェイニー・ウェンジャック(享年12歳)を詠った歌を作り、先住民と非先住民との和解に努め、ゴード・ダウニー&チェイニー・ウェンジャック基金を設立した。


写真:今年話題の人物たち。左端はリオ・オリンピック競泳で4つの金メダルを獲ったペニー・オレクシアク、左から2番目がゴード・ダウニー。
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2015年「今年話題の人物」にトルドー首相 [今年話題の人物]

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 カナディアン・プレスは12月21日、2015年「今年話題の人物」にジャスティン・トルドー首相を選出したと発表した。トルドー首相は73票中64票を獲得して、2位以下を大きく引き離した。2位はアルバータ州のレイチェル・ノトリー首相(5票)、3位はトルコで水死したアラン・クルディちゃん(4票)だった。
 ケープブレトン・ポスト紙のカール・フレミング編集長は「それは、コンテストではなかった。誰もがジャスティンを話題にしている」と語った。
 CKRWラジオのリポータ、ティム・クチャラック氏はこう評した。
「史上初の、野党第2党の勝利。史上初の、親子首相。“Sunny ways”“Canada is back” “Because it's 2015”など、彼は今年最も引用されたフレーズとともに来た。」
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2014年「今年話題の人物」にバンサン准尉とシリロ伍長 [今年話題の人物]

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 カナディアン・プレスは12月20日、2014年「今年話題の人物」にパトリス・バンサン准尉とネイサン・シリロ伍長を選出したと発表した。
 パトリス・バンサン准尉は10月20日、ケベック州サン=ジャン=シュル=リシェリュの駐車場で、イスラム国に感化されたマルタン・クーチュール・ルーロー容疑者に車で撥ねられ、死亡した。
 ネイサン・シリロ伍長はその2日後、オタワの戦没者記念碑を警備中に、イスラム過激派のマイケル・ゼハフ=ビボー容疑者に射殺された。ハミルトンの自宅で飼い主を待つ犬たちの姿は、悲しみを増幅させた。何千人ものカナダ人が「英雄のハイウェイ」から2人を見送る姿は、殉職兵士がアフガニスタンから帰還して以来のことだった。
 2人は全85票のうち、23票を獲得した。これについてシリロ伍長の遺族は、コメントを拒否した。バンサン准尉の姉ルイーズ・バンサン氏は、葬式以来初めてインタビューに応じ、これを犠牲の大きさに対する敬意の表われと語った。
「それは初めは、家族の死だった。その後、私たちは弟の死が私たちだけのものではないと気づいた。」

 13票で次点になったのは、ゼハフ=ビボー容疑者を射殺した58歳のケビン・ビッカーズ守衛官と、「堕ちた偶像」CBCラジオ・パーソナリティのジアン・ゴメシ氏だった。ゴメシ氏の性的暴行の発覚は、これをきっかけに連邦政界でセクハラが横行していることが次々に暴かれるという、思わぬ副産物を生んだ。
 マイケル・ゼハフ=ビボー容疑者自身は、何度もトップ・ニュースとして報道されたが、「今年話題の人物」としての得票は非常にわずかであった。デイリー・ヘラルド紙のダレル・ミルズ氏は「これ以上彼にスポットを当てる理由は何もない」と切り捨てた。
 2013年「今年話題の人物」に選ばれ、トロント市長選出馬を取りやめたロブ・フォード前市長は、すっかり過去の人になった感があるが、12票を獲得し4位となった。これについてCKOMラジオのプロデューサー、デビッド・カートン氏は「人の生命にかかわることではなく、電車の残骸を見るようなものだ」と評した。
 失言でケベック党を総選挙で敗北させたにもかかわらず、党首選出馬を噂される「台風の目」の政治家ピエール・カール・ペラドー氏は、ケベックだけで10票を獲得した。


写真:ネイサン・シリロ伍長(左)とパトリス・バンサン准尉(右)
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2013年「今年話題の人物」にフォード市長 [今年話題の人物]

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 カナディアン・プレスは、「2013年今年話題の人物」にトロント市のロブ・フォード市長を選出した。彼は投票の63%を獲得した。
 以下、2位は国際宇宙ステーションのクリス・ハドフィールド船長(16%)、3位は3人の上院議員(ダフィー議員・ウォリン議員・ブラゾー議員)とラック=メガンティック市のコレット・ロワ=ラローシュ市長(7%)、4位はネットいじめで自殺したレテイア・パーソンズさんとスティーブン・ハーパー首相(2%)、その他(4%)という結果となった。
「私たちは、ノーベル賞を受賞したアリス・マンローを愛していました。クリスティ・クラーク首相がBC州議会選挙に勝利したとき、私たちは驚いたものです。テレサ・スペンス酋長は、確かにムーブメントを巻き起こしました。」
と、バンクーバー・サン紙のエイドリアン・タナー副編集長は語った。
「しかしロブ・フォード市長は、今年メディアで最も悪名を馳せた、唯一にして他を寄せ付けない勝者です。」

 フォード市長は今年だけでなく、就任以来一貫してメディアの注目の的だった。2011年10月、CBCのメアリ・ウォルシュ記者が市長にインタビューするため自宅前で待ち伏せていると、市長は警察を呼んだが、その電話の中でFワードを使った。
 2010年8月に市会議員だったとき、彼のフットボール基金に献金を集める目的で市議会の便箋を用いたことが違法とみなされ、起訴されて2012年9月の一審で敗訴し、失職を宣告されたが、控訴してその後勝訴した。
 2013年3月、クラック・コカイン吸引の疑惑が報じられると、市長はその証拠のビデオを5000ドルと車と交換に入手しようとしたが、それが警察の手に渡ると一転して「泥酔していたようなので」と言い添えながら謝罪した。市長は辞任を拒否して、2014年市長選に出馬する意向を表明したが、市議会は11月、市長の権限と予算の大部分をノーム・ケリー副市長に移行する動議を可決した。市長はこれをイラクのクウェート侵攻にたとえ、クーデターだと非難した。
 2013年12月、テレビ番組で過去最悪の経験について尋ねられたとき、トロント・スター紙のダニエル・デイル記者が自宅の裏庭で写真を撮っていたことと語り、あたかも彼が小児性愛者であるかのようにほのめかしたが、実際には裏庭にいたという事実はなかった。

 カナディアン・プレスによる「今年話題の人物」は1946年に始まったが、その多くは政治家である。悪名高い人物は避けるという不文律があるが、フォード市長は悪名高い政治家という点で前例がない。
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2012年「今年話題の人物」にマグノッタ容疑者 [今年話題の人物]

 カナディアン・プレスは、2012年「今年話題の人物」にルカ・ロコ・マグノッタ容疑者を選出したと発表した。
 彼は今年5月、中国からの留学生林俊(リン・ジュン)さんを殺害し、死体を解体してその一部を食べ、またその様子を撮影し動画をインターネット上で公開した。さらに遺体の左足をオタワの保守党本部、左手をオタワの自由党本部、右手をバンクーバーのフォルス・クリーク小学校、右足をバンクーバーのセント・ジョージ校に郵送した。
 マグノッタ容疑者は、投票の22%を獲得した。2位は、ネットいじめを苦に自殺したアマンダ・トッドさんで、投票の18%を獲得した。
 3位は、ストライキに至ったNHLコミッショナーのゲイリー・ベットマン氏とNHL選手会長ドナルド・フェール氏で、投票の15%を獲得した。
 過去の受賞者には政治家特に現職総理が多いが、ハーパー首相が今年1票も獲得しなかったのは、ここ20年間なかったことである。自由党党首選に立候補したジャスティン・トルドー議員は4位で、投票の8%を獲得した。
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2011年「今年話題の人物」にレイトン前党首 [今年話題の人物]

 カナディアン・プレスは、2011年「今年話題の人物」にジャック・レイトン新民主党前党首を選出した。得票率90%は、65年の歴史で最高のうちの一つである。
 何度も落選しながらトロント市議となり、連邦政界に転身すると、万年第四党だった新民主党を躍進させた。癌に冒され、余名いくばくもない身と知りながら、それを隠し今年の総選挙でカナダじゅうを駆けめぐった。新民主党は歴史的にケベックに基盤がないが、モントリオールで生まれた彼は、流暢だが下町の訛りのあるフランス語を駆使して、ケベックにオレンジ旋風を巻き起こし、同党をついに野党第一党にのし上げた。
 総選挙の直後に死去すると、市民は彼の死を悼み、連邦議会議事堂の前にオレンジ・クラッシュの空き缶を積み上げた供養塔を築いた。そしてナイアガラの滝とCNタワーは、オレンジ色のイルミネーションで照らされた。

 記者による投票で、次点はスティーブン・ハーパー首相の5%だった。ほかには、女性州首相たち、“Occupy Canada”運動、シーラ・フレイザー元会計検査院長官らが得票した。
 Yahoo!のオンライン一般投票では、レイトン前党首の得票は50%だった。以下ドン・チェリー(ホッケー解説者)16%、ハーパー首相10%、“Occupy Canada”運動9.5%という結果となった。
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2010年「今年話題の人物」にラッセル・ウィリアムズ [今年話題の人物]

 カナディアン・プレスは、2010年「今年話題の人物」に、予想通りラッセル・ウィリアムズ受刑者を選出した。
 選考委員の一人で、ライアソン大学でジャーナリズムを教えるエイプリル・リンドグレンは、「彼が『今年話題の人物』に選ばれたのは、彼が偉大だからではなく、犯した悪の重大さゆえです」という異例の弁明を発表した。
 その年に大きな批判を受けた人が「今年話題の人物」に選ばれることはまれで、過去に犯罪者が選ばれたことは一度しかない。クリフォード・オルソン、ポール・ベルナルド、ロバート・ピクトンらの殺人犯は、選ばれていない。
 だが作家エリオット・レイトンは、それらの連続殺人犯は女王のパイロットではなかったと指摘した。
 1位のウィリアムズは、選考委員の29%の票を集めた。2位は、バンクーバー・オリンピックで延長のゴールを決めカナダに金メダルをもたらしたシドニー・クロスビーの15%、3位はスティーブン・ハーパー首相の9%だった。

 カナディアン・プレスは「今年話題の人物」選考にあたり、初めてYahoo! Canadaサイトでの一般投票を実施した。その結果は1位がクロスビーの21%、2位がウィリアムズの21%、3位がジャスティン・ビーバー(歌手)の14%だった。

●Vote for Canada's Newsmaker of the Year
http://ca.news.yahoo.com/vote-for-canada-s-newsmaker-of-the-year.html
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2009年「今年話題の人物」にハーパー首相 [今年話題の人物]

 カナディアン・プレスは、2009年「今年話題の人物」にスティーブン・ハーパー首相を選出した。ハーパー首相は2年連続の受賞となる。
 彼は2月に人気のあるオバマ大統領をオタワに招き、その後アメリカ、中国、インド、韓国を訪問した。倒閣の危機を三度凌ぎ、記念撮影に遅刻し、ビートルズの弾き語りを披露し、オズワルド暗殺写真の顔だけ差し替えたアイコラまで作られた。ハーパー首相は投票の24%を獲得した。
 2位は、NHLのフェニックス・カイオーツを買収してカナダに誘致しようとしたジム・バルシリー社長(19%)、3位はオンタリオ州ウッドストックで殺害されたトーリ・スタフォードちゃん(8歳)(11%)、4位はインフルエンザと懸命に戦ったデビッド・バトラー=ジョーンズ医師(11%)だった。
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2008年「今年話題の人物」にハーパー首相 [今年話題の人物]

 カナディアン・プレスは2008年「今年話題の人物」に、スティーブン・ハーパー首相を選出した。新聞編集者・ニュース番組ディレクター133人が投票によって選出するシステムになっているが、ハーパー首相は総選挙に勝利し、その後政党助成金廃止を発表して野党を団結させ、内閣不信任一歩手前で史上初めて議会を停会した。また彼は先住民への同化教育について謝罪し、上院議員を首相の指名ではなく選挙で選出する改革を公約しておきながら18人の上院議員を指名して公約を反故にした。ほかにもキャドマン議員夫人に有利な生命保険を提示したとされる「キャドマン・ゲート事件」など、この1年はまさにハーパー首相中心に回った1年であった。彼はほぼ半数の64票を獲得した。
 2位は首相になりそこねた挙句、党首の座を引きずり降ろされた自由党のステファン・ディオン党首が35票。3位は、リステリア症を惹き起こしたメープルリーフ・フード社のマイケル・マケイン会長(ジョン・マケイン大統領候補が「親戚ではありません」とわざわざ公表した)が8票。4位はヘルズ・エンジェルズの顔役でベルニエ外相の元恋人、選挙期間中には暴露本を出版したジュリー・クイヤールが5票。5位は辞任したカナダ軍のリック・ヒラーと、緑の党のエリザベス・メイ党首が4票。7位は、クイヤールのアパートにNATOの資料を置き忘れて外相を辞任したマクシム・ベルニエ元外相が3票。8位は、ペイリン副大統領候補を偽電話で騙した「ジュスティシエ・マスケ」のマルク=アントワーヌ・オデットとセバスチエン・トルーデルが1票という結果となった。

 カナディアン・プレスの「今年話題の人物」過去の受賞者は以下の通り。
24184131946年 イーゴリ・グーゼンコ(亡命してソ連のスパイ活動を暴露)
1947年 バーバラ=アン・スコット(世界フィギュアスケート選手権で初の金メダルを獲得。「カナダの恋人」と呼ばれた)
1948年 ウィリアム=ライオン=マッケンジー・キング(首相。史上最長政権を築いて引退)
1949年 ルイ・サンローラン(首相)
1950年 レスター・ピアソン(外務大臣)
1951年 レスター・ピアソン(外務大臣)
1952年 レスター・ピアソン(外務大臣)
1953年 レスター・ピアソン(外務大臣)
1954年 マリリン・ベル(16歳でオンタリオ湖を初めて泳いで縦断)
24184161955年 レスター・ピアソン(外務大臣)
1956年 レスター・ピアソン(外務大臣)
1957年 ジョン・ディーフェンベーカー(首相)
1958年 ジョン・ディーフェンベーカー(首相。総選挙で歴史的大勝利)
1959年 ジョン・ディーフェンベーカーとジョーイ・スモールウッド(首相とニューファンドランド州首相)
1960年 ジョン・ディーフェンベーカー(首相)
1961年 ジェームズ・コイン(カナダ銀行総裁。下院で解任決議され辞任)
1962年 レアル・カウエット(社会信用党党首。ディーフェンベーカー内閣不信任に賛成し総選挙に追い込んだ)
1963年 レスター・ピアソン(首相)
1964年 レスター・ピアソン(首相。新国旗を制定)
24184111965年 ルシエン・リバール(136日間脱獄し司法長官を辞任させた)
1966年 ジョン・ディーフェンベーカー(進歩保守党党首辞任を拒否)
1967年 レスター・ピアソン(首相。建国百年祭を開催)
1968年 ピエール・トルドー(首相)
1969年 ピエール・トルドー(首相)
1970年 ピエール・トルドー(首相)
1971年 ピエール・トルドー(首相)
1972年 ピエール・トルドー(首相)
1973年 ピエール・トルドー(首相)
1974年 ピエール・トルドー(首相)
24197061975年 ピエール・トルドー(首相)
1976年 ルネ・レベック(独立派初のケベック州首相)
1977年 ルネ・レベック(ケベック州首相)
1978年 ピエール・トルドー(首相)
1979年 ジョー・クラーク(史上最年少39歳で首相)
1980年 テリー・フォックス(義足でカナダ横断マラソン)
1981年 テリー・フォックス(骨肉腫で死去)
1982年 ウェイン・グレツキー(アイスホッケー選手。1シーズン92ゴールの新記録)
1983年 ブライアン・マルローニ(進歩保守党党首)
1984年 ブライアン・マルローニ(首相。総選挙で歴史的大勝利)
1985年 スティーブ・フォンヨー(義足でカナダ横断マラソン)
24196921986年 リック・ハンセン(車椅子で世界旅行)
1987年 リック・ハンセン(車椅子で世界旅行)
1988年 ベン・ジョンソン(ソウル・オリンピック百メートル走で世界記録もドーピング失格)
1989年 マイケル・ウィルソン(財務大臣。米加自由貿易協定の責任者。翌年には「ミスターGST」と呼ばれた)
1990年 イライジャ・ハーパー(マニトバ州会議員。ミーチレイク協定を潰した)
1991年 ブライアン・マルローニ(首相。連邦消費税GSTを導入)
1992年 シャーロットタウン協定(人間以外では唯一の受賞)
1993年 キム・キャンベル(短命に終わった初の女性首相)
1994年 ジャック・パリゾー(独立派のケベック州首相)
1995年 ルシエン・ブシャール(ケベック連合党首。片脚を切断した独立派の闘士)
1996年 ドノバン・ベイリー(アトランタ・オリンピック百メートル走金メダル、9秒84の世界記録)
1997年 シェルドン・ケネディ(アイスホッケー選手。コーチの性的虐待を糾弾)
1998年 ジャン・クレチエン(首相。コンラッド・ブラック氏の一存で受賞)
1999年 ピエール・トルドー(元首相。この年に限り「20世紀話題の人物」)
2000年 ピエール・トルドー(元首相。この年死去)
2001年 ストックウェル・デイ(カナダ同盟党首。自党から激しく攻撃された)
2002年 ジャン・クレチエン(首相)
2003年 ポール・マーチン(首相)
2004年 ポール・マーチン(首相。25年ぶり少数政権)
2005年 ジョン・ゴメリー(スポンサーシップ事件調査委員会委員長)
2006年 カナダ軍(アフガン戦争で貢献。団体初の受賞)
2007年 RCMP(カナダ連邦警察。数々の不祥事が発覚)
2008年 スティーブン・ハーパー(内閣不信任を崖っぷちで凌いだ)


写真:上からイーゴリ・グーゼンコ、バーバラ=アン・スコット、ルシエン・リバール、テリー・フォックス、スティーブ・フォンヨー。
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