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カナダ人宇宙飛行士、宇宙ステーションで歴史的対面 [科学]

3006233 カナディアン・フードを抱えたカナダ人に、どこで出くわすかわかったものではない。日本の実験棟「きぼう」を完成させるスペースシャトル「エンデバー」が7月17日、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングし、エンデバーの乗組員7人がISSに乗り移った。その一人カナダのジュリー・パイェットは、メープルクッキー、メープルバター、アルバータビーフジャーキーなどカナディアン・フードを抱えて、カナダのロバート・サースクの歓迎を受けた。宇宙でカナダ人同士が対面するのは、史上初のこと。宇宙ステーションには現在、過去最多の13人が滞在しており、パイェットは唯一の女性である。またカナダ、日本、アメリカ、ロシア、EUの全てのホスト国出身者が滞在していることになる。
3006234 サースクは5月27日から6か月間もの滞在になるが、パイェットは「きぼう」建設のため16日間滞在する。
 カナダ宇宙庁本部で、歴史的瞬間をスクリーンの映像で見たスティーブン・マクリーン長官は「二人のカナダ人が同じ時に、共通の目的のために宇宙で対面する。これは奇跡ではない。しかし驚くべきことだ」と語り、25年前にマルク・ガルノーが最初のカナダ人宇宙飛行士になって以来、長い道のりだったと述懐した。

 過去に8人のカナダ人宇宙飛行士が、15便の宇宙船に乗って宇宙へ飛び立っている。以下にその氏名・オービタ・ミッション・打ち上げ日を列挙する。

1.マルク・ガルノー/チャレンジャー/STS-41-G/1984年10月5日
2.ロバータ・ボンダー/ディスカバリー/STS-42/1992年1月22日
3.スティーブン・マクリーン/コロンビア/STS-52/1992年10月22日
4.クリス・ハドフィールド/アトランティス/STS-74/1995年11月12日
5.マルク・ガルノー/エンデバー/STS-77/1996年5月19日
6.ロバート・サースク/コロンビア/STS-78/1996年6月20日
7.ビオニ・トリグベイソン/ディスカバリー/STS-85/1997年8月7日
8.ダフィッド・ウィリアムズ/コロンビア/STS-90/1998年4月17日
9.ジュリー・パイェット/ディスカバリー/STS-96/1999年5月27日
10.マルク・ガルノー/エンデバー/STS-97/2000年11月30日
11.クリス・ハドフィールド/エンデバー/STS-100/2001年4月19日
12.スティーブン・マクリーン/アトランティス/STS-115/2006年9月9日
13.ダフィッド・ウィリアムズ/エンデバー/STS-118/2007年8月27日
14.ロバート・サースク/ソユーズ-FG/ソユーズTMA-15/2009年5月27日
15.ジュリー・パイェット/エンデバー/STS-127/2009年7月15日


写真上:宇宙ステーションに入るジュリー・パイェット(中央)。
写真下:左からロバート・サースク、ジム・プレンティス産業大臣、ジュリー・パイェット。
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