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議員が郵送した地図、プリンスエドワード島が脱落 [プリンスエドワード島]

 建国記念日カナダ・デーを迎え、自由党のヤシル・ナクビ議員(オタワ選出)が最近郵送した地図に、プリンスエドワード島州が脱落しているなどの誤りが見つかり、Xで祭りになっている。
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 地図はほかに、ユーコン準州とノースウェスト準州の境界が抜けていて、さらにノバスコシア州とニューブランズウィック州とケベック州の境界も抜け、3州が一つのように描かれている。
 保守党のミシェル・レンペル・ガーナー議員がこれを見つけ、6月20日Xで紹介した。
「カナダ・デー前のお楽しみです!このメーラーを証明するつもりだった人が見落した間違いを 、あなたは見つけられますか?」
 するとナクビ議員は23日、次のように返信した。
「地図にはPEIとユーコンが抜けていました。私と私のチームは謝罪します。これは、子供たちに私たちの地理を教えたり、これらの素晴らしい場所についてより学ぶための対話式の地図だと考えて下さい。」
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PEI総選挙で進歩保守党勝利、緑の党政権ならず [プリンスエドワード島]

 4月23日に実施されたプリンスエドワード島州議会総選挙は、PEI進歩保守党12(36.5%)、PEI緑の党9(30.6%)、PEI自由党5(29.5%)、PEI新民主党0(3.0%)、欠員1(定数27議席、括弧内は得票率)となり、進歩保守党が3期ぶりに政権を奪回した。プリンスエドワード島で少数政権が誕生するのは、129年ぶり。世論調査でリードし続けた緑の党は、カナダ初の政権獲得はならなかったものの、カナダ初の公式野党となり、カナダで初めて「影の内閣」を組織する。
 なおシャーロットタウン-ヒルスボロー・パーク選挙区は、緑の党のジョシュ・アンダーヘイ候補が19日に死去し、立候補締切後だったため実施されず、3か月以内に補選が実施される。

 プリンスエドワード島では連邦結成以来、自由党と進歩保守党が交互に与党と最大野党を務めて来た。ここ50年以上の間、両党が3期ずつ政権を担うジンクスが続き、他党は1996年まで総選挙で1議席も獲れなかった。
 だが医師の不足は、深刻な社会問題と化していた。1万3000人もの島民が、すぐ病院に行くことができず、待機しているという。このような状況で、歯科医であるピーター・ベバン=ベイカー党首率いる緑の党は、2018年8月から世論調査でトップを走り続け、世界初の緑の党単独政権かと騒がれた。
 自由党のウェイド・マクロークラン首相は、好調な景気を訴えたが、彼の不人気を覆すことはできず、初めて野党第2党に転落し、彼自身も落選した。
 長い間自由党と緑の党のデッドヒートが続いたが、進歩保守党は2月に新しい党首デニス・キングを迎えると、支持率をじりじりと上げ、3党鼎立に持ち込んだ。
 キング党首は、5か月前に政界に入ったばかりの新顔である。彼は長年政治解説者を務め、政界の中ではなく周辺にいた。彼はここ8年間で6人目の党首であり、12年間政権から遠ざかっている進歩保守党は機能不全と見られていた。
 だが彼は、所得税控除額を3000ドルに増額、中小企業への法人税を1%に減税、さらにコンビニエンスストアでの酒の販売などのわかりやすい公約を掲げ、接戦を制した。PEI進歩保守党の勝利は、昨年からのオンタリオ、ニューブランズウィック、ケベック、アルバータに続く5回連続の保守党勝利となる。
 勝利を確信したキング党首は、ロッド・シャーロットタウン・ホテルで叫んだ。
「プリンス・エドワード島の新時代へようこそ!」
 緑の党躍進について意見をきかれると、彼はこう述べた。
「プリンスエドワード島民は、諸党に党派心を脇に置き、この島のためにベストを尽くして欲しいということを示していると思う。」
 ベバン=ベイカー党首は、少数政権についてこう述べた。
「少数政権は、競い合っている諸党が島民の利益を第一とする協力的環境を作ると、私は強く信じている。」
 新民主党は、26選挙区のうち有力だったのはわずか1つで、それ以外の選挙区では大敗し、6期連続で議席ゼロに終わった。

 なお同日実施された選挙制度改革に関する住民投票は、僅差で現行の小選挙区制維持が決まった。
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プリンスエドワード島州総選挙、緑の党支持率トップに [プリンスエドワード島]

 プリンスエドワード島州(PEI)のウェイド・マクロークラン首相は3月26日、州議会総選挙を4月23日に実施すると発表した。
 この州では連邦結成以来、PEI自由党とPEI進歩保守党だけが政権を担って来た。それどころか、他党は1996年まで総選挙で1議席も獲れなかった。1996年にPEI新民主党が1議席、2015年にPEI緑の党が1議席獲ったのがわずかな例外である。緑の党は2015年総選挙で、ピーター・ベバン=ベイカー党首が議席を獲得、さらに2017年11月の補選でハンナ・ベルが当選し、二大政党以外では初の複数議席を保有した。
 資金力でも組織力でも二大政党に遠く及ばない緑の党だが、2018年8月に世論調査でトップに立ち、今日まで与党自由党と抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げている。2月に実施された最近の世論調査では、支持率が緑の党38%、進歩保守党29%、自由党27%と、緑の党が首位に立ち、カナダ初(世界初?)の緑の党単独政権を樹立する勢いである。「誰が最上の首相か」という調査でも、マクロークラン首相の23%を抑え、ベバン=ベイカー党首が38%でこちらも首位に立っている。
 緑の党は環境問題だけのシングル・イッシュー政党であり、それ以外の政策がないという定評に対し、ベバン=ベイカー党首はこのところ、緑の党としてのポリシーを訴えることに専念してきた。

 2015年5月のアルバータ州議会選挙で、新民主党が初めて政権を獲得したとき、その余韻冷めやらぬ10月に実施された連邦議会選挙では、連邦新民主党は支持率トップに躍り出た(後半失速した)。連邦緑の党も歴史的高支持率が続いており、もしもPEIで緑の党が躍進すれば、その直後5月6日に実施されるナナイモ-レディスミス選挙区(ブリティッシュコロンビア州)の補選でも、緑の党は快進撃を続けることがありえる。バンクーバー島は緑の党の支持が強い地区として知られ、同党は同選挙区を重点選挙区に指定してテコ入れを図っている。

 なお州議会総選挙の同日、選挙制度改革に関する住民投票も実施される。それは現行の小選挙区制を改め、小選挙区比例代表併用制を採用すべきかどうかを問うものである。
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