イライジャ・ハーパー死去 [マニトバ]

彼は長い間年齢を秘匿していたが、1949年マニトバ州レッド・サッカー・レイクのインディアン居留地に生まれ、マニトバ大学で学んでいる。
1978年、レッド・サッカー・レイクの酋長に就く。1981年新民主党からマニトバ州議会選挙に出馬し、協定インディアンとして初の州会議員となる。ハワード・ポーリー内閣の先住民問題担当大臣、北方問題担当大臣などを務めたが、1987年飲酒運転で事故を起こし罷免された。
彼を有名にしたのは、1989年のミーチレイク協定である。協定はケベック文化の尊重を謳っていたが、先住民の文化は尊重していなかったため、彼は州議会で議事妨害を行い、協定批准を阻止した。彼が鷲の羽を持つ姿はカナダ全土の注目を浴び、詩にさえ詠われた。
1993年には連邦議会選挙に新民主党から出馬しようとしたが、彼の選挙区には現職議員がいたため、自由党に入党しその候補となった。だがケベック選出議員は新民主党にはいなかったが、自由党には非常に多く力も持っていたため、ミーイレイク協定を潰した彼の入党は快く思われなかった。彼は目玉候補として当選したものの、要職は与えられず、1997年と2000年には落選した。
ハーパーは経済的に困窮し、債権者や離婚した元妻から告訴された。元妻は、4人の子を養育するため生活保護が必要だと語った。晩年は腎臓を患い、2012年には腎臓移植を受けている。
2007年、彼を主人公とした映画「イライジャ」が制作された。
ポルノ・ピザ [マニトバ]
2007年6月、マニトバ州ウィニペグにオープンした宅配ピザ店「ポルノ・ピザ」は、ピザと一緒にポルノ写真を宅配することで話題を呼んでいる。「セックスは売れる」を実践しているこの店のピザの箱の底には「食欲をそそる」ポルノ写真が印刷されているのだ。
オーナーのコリー・ワイルドマン氏は語る。
「写真はプレイボーイのようなソフトなものから、ハードなものまであり、ピザを食べ進めると写真が現れるようになっています」。
客はピザを受け取る際に、18歳以上であることを示す身分証明書の提示が義務づけられている。にもかかわらずこの営業戦略は、監視機関やその他団体の批判の的となった。児童擁護団体「ビヨンド・ボーダーズ」のロズ・プロバー氏は地元紙「ウィニペグ・フリープレス」において、
「我々の生活にはポルノが深く浸透しており、ついに食卓に配達されるに至った。この商売は、子供たちにポルノをばらまくことにもなりかねない。たとえ受取人が大人でも、家の中に子供がいないとは限らないのだから。」
と嘆いた。
ワイルドマン氏は早くも、フランチャイズを全国に展開して毎週数百枚のピザを販売する構想を練っており、
「大衆受けを狙えば間違いない。『セックスは売れる』ことはみなが承知している」
と豪語した。
ワイルドマン氏はこのアイデアを、友人の「ピザを配達していた男が孤独な女性と出会い、ピザ以上のものを配達した」というエピソードから得たという。驚くべきことに、顧客の75%以上は女性だという。
実際に注文した男性客は、こう語った。
「いいねえ。車の上に広告が乗ってるだろう。注文したら、町内みんなに知れ渡っちゃうよ!」
写真左:配達車の上部に掲げられた広告。注文の電話はこちらへ。
写真右:ピザを嬉しそうに受け取る客。