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副首相に質問した記者、逮捕される [犯罪・事件]

 レベル・ニュースのデビッド・メンジース記者は1月8日、オンタリオ州リッチモンドヒルのショッピングモールでクリスティア・フリーランド副首相(財務相)に質問したところ、RCMP(連邦警察)に逮捕された。
 同社が公表したビデオによると、メンジース記者はアポなしで副首相を待ち伏せ、政府がイスラム革命防衛隊(IRGC)をテロ組織のリストから除外した決定について問い質した。イスラム革命防衛隊は2020年1月8日(ちょうど4年前の同日)、ウクライナ国際航空752便を誤って撃墜し176人(うちカナダ人約60人)を死亡させた。ウクライナ系のフリーランド副首相は答えず進路を変えたが、そのとき警備の警官がメンジース記者の進路上に入ったように見える。警官が「警察だ。暴行容疑で逮捕する。私を押しましたね」と言ってメンジース記者に手錠をかけると、メンジース記者は「私は誰にも触れていない」「皆さん、これは暴行の捏造だ。私は揉め事を起こしに来たんじゃない。仕事で来ているのに、手錠をかけられている。皆さん、これがあなたたちのカナダだ。ブラックフェイス(※トルドー首相が教師時代に顔を黒く塗って非難された)に命じられたゲシュタポだ」と語った。
 連邦警察はその後、セキュリティに対する脅威がないと確認したので容疑者を釈放したと発表した。

 メンジース記者は、過去にも何度か取材を巡ってトラブルを起こしている。オンタリオ州ソーンヒルで2021年、レズビアンのメリッサ・ランツマン議員(保守党)に性的指向に関する質問を続け逮捕された。2019年総選挙では、保守党の会場からアンドリュー・シーア党首によってつまみ出された。2021年にはトロントで、トルドー首相の警備員と揉めている。
 メンジース記者は、自分を押したのは警官の方で、自由党が自分を嫌っているから逮捕したと主張した。またレベル・ニュース社主のエズラ・レバント氏は9日、法的措置を検討していると述べた。
「我々は書類をまだ揃えてはいないが、この件で我々は、RCMPとヨーク警察ならびにクリスティア・フリーランド氏を、不当逮捕・違法な監禁・不当な訴追と暴行で提訴するつもりだ。」
 保守党のポワリエーブル党首は、警察と政府を非難した。
「これが、報道の自由の国の出来事である。カナダにおいて。2024年に。トルドー政権8年間の後で。」
 フリーランド副首相は11日、警察の対応について政府はコメントすべき立場にないと語った。


動画:https://www.youtube.com/watch?v=IK9BTjZTN10
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