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右翼活動家、ポワリエーブル夫人脅迫で捜査 [保守党]

 連邦警察(RCMP)は9月26日、保守党のポワリエーブル党首の妻アネイダ・ポワリエーブル夫人への脅迫について捜査していると発表した。
 右翼団体ダイアゴロンの代表ジェレミー・マッケンジー氏はソーシャルメディア「テレグラム」において、次のように語っている。
「彼女をレイプしよう。これは、実際は性的なものではない。我々は、我々がしたいことをするということを人々に見せたいだけだ。」

 ポワリエーブル党首は26日、ツイッターで以下の声明を発表した。
「正直に言うと、大多数のカナダ人と同様、私は1か月前までダイアゴロンとこれらの落ちこぼれどもを知らなかった。彼らは唾棄すべき存在だ。」
「この種の屑どもにとって、カナダに居場所はない。誰もこのような虐待に遭うべきではない。」
「人々は私の政治活動を攻撃し、私の悪口を言い、私の考えと私が支持するものに抗議することができる。だが妻と家族を脅すのは最低だ。私はそれを大目には見ない。家族のことはかまわないでほしい。」

 マッケンジー氏は2017年までカナダ陸軍にいて、アフガニスタンに駐留している。今年初めに発生したフリーダム・コンボイ運動への積極的参加で注目された。6月には、銃関連の容疑で起訴されている。彼は問題の発言について「そのときは飲んでいて、悪気はなかった」と語った。

 オンタリオ工科大学「憎悪・偏見・過激派センター」のバーバラ・ペリーさんは、彼ら白人至上主義者たちの考えをこう説明する。
「白人至上主義者たちは、有色人種との『内戦』の中にすでにいて、劣勢に立たされていると思い込んでいる。彼らは今こそ立ち上がり、諸州を白人優位州にしようと企図している。」
 ポワリエーブル氏は今月最大野党の党首選に勝利し、妻とともにメディアへの露出が増えた。彼はフリーダム・コンボイ運動に同情的だったが、アネイダ夫人がベネズエラ人のため、マッケンジー氏らは裏切られたと感じたかもしれない。
 アネイダ夫人はベネズエラ生まれでカナダに移住し、モントリオールで育った。ポワリエーブル党首は名前がフランス系だが、実はアイルランド系で、生まれてすぐフランス系の養子になっている。彼自身は白人至上主義を表明しないが、リベラルに対する好戦的な姿勢から、彼の支持者には白人至上主義者がいると見られている。党首選ではブラウン候補が、フリーダム・コンボイ運動を指導する右翼活動家を名指しで批判し「ピエールにも同じことをするよう呼びかける」と挑発した。
 「ニューヨーク・タイムズ」紙は、白人至上主義者はしばしばアジア系女性を好むと指摘した。白人至上主義者はたいてい反女権主義なため、小柄で従順で寡黙なアジア系女性を従わせるのは、彼らのポリシーに合致するのだという。

 ポワリエーブル氏は8月、イベントでマッケンジー氏と握手しているが、面識はないと強調した。
「私のイベントは公開のもので、登録なしに誰でも入ることができる。出席する全ての人の身元調査をすることは、不可能だ。」
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高橋 幸二

ジェレミー・マッケンジー容疑者は9月28日、銃関連の容疑で連邦警察に逮捕された。
by 高橋 幸二 (2022-09-30 11:10)