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レイエ議員が離党、ポワリエーブル党首に不満 [保守党]

 保守党のアレン・レイエ議員は9月13日、保守党を離党し無所属となった。これにより下院勢力は、与党が自由党158、新民主党25、野党が保守党118、ケベック連合32、緑の党2、無所属2、欠員1(定数338議席)となった。
 レイエ議員はケベック州リッチモンド-アサバスカ選挙区選出で、党首選ではシャレー元ケベック州首相を支持していた。彼はツイッターで、ポワリエーブル党首選出により「法と秩序と環境問題について懸念が生じる」と説明した。
 ポワリエーブル党首は同日記者会見で、トルドー首相は記録的インフレと十分戦っていないと非難したが、レイエ議員の離党について問われるとこう答えた。
「彼は、ジャスティン・トルドーのインフレと戦わないことに決めたのだ。」
「ジャスティン・トルドーに押し付けられた赤字と税と戦うために、我々は働いている。レイエ氏の選挙区の市民も、同意する。彼らは、党首選で私に投票した。そして私は、幹部会に残る全ての保守党議員も同意すると信じている。」
 リッチモンド-アサバスカ選挙区では、53%がポワリエーブル候補に、42%がシャレー候補に投票した。

 ところがレイエ議員は翌14日、議員辞職を求める大量のボイスメールと電話が事務所に押し寄せ、業務の妨げになっていると訴えた。そして同日正午ころ「レイエ議員は、ポワリエーブル党首のチームの一員としてともにトルドー首相のインフレと戦うつもりがないので、電話とボイスメールで辞職を要求しろ」と訴えるボイスメールを、彼自身が受け取ったと語った。
「私はそれを見なければならなかった。それから私は、それが本当に本物なのか、それとも身分を偽った偽メールなのかと自問自答した。」
 しかし彼は、メールはやはり本物で、嫌がらせのために送られたのだと考えるようになった。
「私が辞任するなら、それは一部の党員が決めることではなく、私か有権者が決めることだ。」
「これがポワリエーブル氏のやり方なのか?」
「同僚議員が言うには、尻尾を巻いて服従しないなら、本物の保守党員ではないから、出て行ってもらう、と。」
 ケベック州で唯一ポワリエーブル氏を支持し、ケベック副官となったピエール・ポル=ウス議員は、これまでともに活動してきた元同僚と「戦争」はしたくないが、党内はレイエ議員への怒りに満ちていると語った。
「それは普通のことだ。彼は党内をかき回したのだから。」
 ポワリエーブル党首はこの騒動について、メディアの質問に答えなかった。だが保守党は「リッチモンド-アサバスカ選挙区の党員に本日送られた自動送信メールについて、お詫びする」という声明を発表した。
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