SSブログ

ブロードベント元党首が死去 [新民主党]

 「正直エド」と呼ばれたエド・ブロードベント元党首(新民主党)が1月11日、死去した。87歳だった。同時代のライバルだったブライアン・マルローニ元首相は同日、テレビで「カナダ政界の巨人」「別の党の党首だったら、彼は首相になっていただろう」と評した。

 ブロードベントは1936年、オンタリオ州オシャワに生まれた。1968年下院議員に初当選し、1975年に党首に就任した。
 1988年総選挙は、米加自由貿易協定が焦点となった。新民主党は世論調査で初めて首位となり、かつての「2と2分の1政党制」から三大政党制へと移行するかに見えた。だがブロードベントは、自由貿易批判票を独り占めするため自由党を攻撃するキャンペーンを貼った。その結果、新民主党と自由党の野党2党の得票率は過半数だったのに、各地で2野党が潰し合い、与党進歩保守党に漁夫の利をさらわれ、やすやすと過半数を許した。43議席と結党以来最多の議席を獲得したものの、目標とした野党第一党にはなれず、1989年党首と下院議員を辞任し引退した。2004年には、ジャック・レイトン党首に乞われ再度下院議員に出馬し当選したが、妻の看病のため1期で引退した。
 その後は新民主党の長老として暗躍し、2008年には幻となった自由党=新民主党連立政権樹立に向けて動いた。また2012年党首選では、党内左派を代表しブライアン・トップ氏を担いだが、トム・マルケア氏に敗れた。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

nice! 0

コメント 0

コメントの受付は締め切りました