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副首相に質問した記者、逮捕される [犯罪・事件]

 レベル・ニュースのデビッド・メンジース記者は1月8日、オンタリオ州リッチモンドヒルのショッピングモールでクリスティア・フリーランド副首相(財務相)に質問したところ、RCMP(連邦警察)に逮捕された。
 同社が公表したビデオによると、メンジース記者はアポなしで副首相を待ち伏せ、政府がイスラム革命防衛隊(IRGC)をテロ組織のリストから除外した決定について問い質した。イスラム革命防衛隊は2020年1月8日(ちょうど4年前の同日)、ウクライナ国際航空752便を誤って撃墜し176人(うちカナダ人約60人)を死亡させた。ウクライナ系のフリーランド副首相は答えず進路を変えたが、そのとき警備の警官がメンジース記者の進路上に入ったように見える。警官が「警察だ。暴行容疑で逮捕する。私を押しましたね」と言ってメンジース記者に手錠をかけると、メンジース記者は「私は誰にも触れていない」「皆さん、これは暴行の捏造だ。私は揉め事を起こしに来たんじゃない。仕事で来ているのに、手錠をかけられている。皆さん、これがあなたたちのカナダだ。ブラックフェイス(※トルドー首相が教師時代に顔を黒く塗って非難された)に命じられたゲシュタポだ」と語った。
 連邦警察はその後、セキュリティに対する脅威がないと確認したので容疑者を釈放したと発表した。

 メンジース記者は、過去にも何度か取材を巡ってトラブルを起こしている。オンタリオ州ソーンヒルで2021年、レズビアンのメリッサ・ランツマン議員(保守党)に性的指向に関する質問を続け逮捕された。2019年総選挙では、保守党の会場からアンドリュー・シーア党首によってつまみ出された。2021年にはトロントで、トルドー首相の警備員と揉めている。
 メンジース記者は、自分を押したのは警官の方で、自由党が自分を嫌っているから逮捕したと主張した。またレベル・ニュース社主のエズラ・レバント氏は9日、法的措置を検討していると述べた。
「我々は書類をまだ揃えてはいないが、この件で我々は、RCMPとヨーク警察ならびにクリスティア・フリーランド氏を、不当逮捕・違法な監禁・不当な訴追と暴行で提訴するつもりだ。」
 保守党のポワリエーブル党首は、警察と政府を非難した。
「これが、報道の自由の国の出来事である。カナダにおいて。2024年に。トルドー政権8年間の後で。」
 フリーランド副首相は11日、警察の対応について政府はコメントすべき立場にないと語った。


動画:https://www.youtube.com/watch?v=IK9BTjZTN10
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ナイアガラ滝から落下し生還、史上5人目 [犯罪・事件]

 7月9日、自殺を企図した男性がナイアガラ滝から落下し、救助された。防護装置なしで落下し生還したのは、史上5人目となる。
 男性はその日の早朝、柵を乗り越えて川に飛び込んだ。通報を受けて警察が下流を捜索したところ、男性は軽症で岩の上に座っており、病院に搬送された。
 ナイアガラ川では水力発電が行われており、電力需要に応じて川の水量を調節することができる。ナイアガラフォールズ市(オンタリオ州)のジム・ディオダティ市長は、水量が多かったことが生還した原因ではないかと述べた。
「エリー湖の水位はいつもより高く、川はオンタリオ湖へいつもより強く流れている。ホースシュー滝の下にあまたある巨石をはずす、絶好の機会だ。生き残る唯一の方法は、巨石を飛び越えることだった。」
 「絶命の川:ナイアガラでの自殺から学ぶこと」の著者マイケル・クラークソン氏も、奇跡の原因について言及した。
「原因は川にある何かだと思うが、それが何であるかはわからない。」
「岩は依然としてそこにある。それは純粋に、幸運である。」


【参照】 https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=1611536&page=1&id=40692166
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グラバー氏、ナンバープレート撤去を警察に要請される [犯罪・事件]

 苗字を記したナンバープレートを無効にされ、州当局を告訴したローン・グラバー氏は、5月29日に警察から出頭を要請されたと語った。
 ノバスコシア州では法律で、有効なナンバープレートを車の後部にのみ設置することになっている。だが多くの州民は、前部にも有効でないプレートを取り付けている。グラバー氏は、息子がアルバータ州で取得した苗字が記されたナンバーを前部に取り付けていたが、警察は、偽装ナンバープレートと見なし刑事罰を科する可能性があると告げた。グラバー氏は、自分だけがターゲットにされたことに不快感を覚えたが、アルバータ州のプレートをすでに撤去している。
 彼は自分の苗字と、先祖たちを誇りに思っている。彼の曾祖父は19世紀初頭、オーストリアからアメリカに移住した。彼の祖父は1890年、カナダのアルバータに移住した。そして彼の父が、第二次大戦中17歳で軍隊に入り、ノバスコシア州ケープブレトンに連れて行かれたという。
 公判は31日に予定されていたが、事情により6月6日に延期された。
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苗字を記したナンバープレートが「女性蔑視」のため取り消しに [犯罪・事件]

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 ノバスコシア州に住む男性が、自分の苗字を記したナンバープレートを「社会的に容認しがたいスローガンと誤認されかねない」という理由で取り消された。
 ローン・グラバー(Lorne Grabher)氏は、父親の65歳の誕生日プレゼントとして、苗字を刻んだナンバープレートを贈った。父親の死後は彼がこのプレートを使っていたが、2017年1月、突然ノバスコシア州運輸省から無効になったという書類を送られた。そこには、プレートに記された語句が「社会的に容認しがたいスローガンと誤認されかねない」もので、女性蔑視だという苦情が何件か寄せられたと書かれていた。
 彼の苗字は“Grab her”(彼女を捕まえろ)を連想させる。かつてトランプ大統領は“Grab them by the pussy. You can do anything.”(女どものマ○コを掴め。何だってできる)と語り、女性蔑視だと非難された。グラバー氏は、今回の騒動は彼の影響によるものだと思うと語った。
 グラバー氏は、憤慨してこう語る。
「人の名前がスローガンだなどと、どうして言えるのか?」
「ノバスコシア州政府は、人名を差別する権利があるのか?」
「私の名前について、腹を立てた人など一度も見たことはない。」
「人が腹を立てるという理由で、私の名前を電話帳から削除しなければならないのか。家内が経営するコンサルティング会社(Grabher's Consulting.)も、名称を変更しなければならないのか。」
「ドナルド・トランプは、私とは全然違う人だ。彼には教養がない。彼は誰のことも気にかけないし、私は彼のようなタイプではない。」
 ドイツ系移民の子孫である彼は、自分の苗字を誇りに思っており、子供たちにもそうあってほしいと願っている。現在は、苗字を刻んだプレートを息子がアルバータ州で取得し、それを使用している。
 ノバスコシア州政府によると、宗教的な理由や性的な理由のためナンバープレートでの使用を禁止された語句が、約3100あるという。それは例えばHESHE、GONADS、GOD4U2、DOOBIE、HOOTCH、HOTFU、69PRIX、GRINGOなどである。
 ノバスコシア運輸省のブライアン・テイラー氏は、当局は決して軽い気持ちで決定を下したわけではなく、グラバー氏の不満は理解していると述べたうえで、「言葉やスラングが常に変化し続けるように、禁止用語のリストも変化し続ける」と説明した。
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刑法の「ゾンビ条項」削除へ [犯罪・事件]

 ジョディ・ウィルソン=レイボールド法務大臣は3月8日、裁判所で無効と判断されたにもかかわらず刑法に残っている「ゾンビ条項」を整理する意向を述べた。
 大臣は連邦議会議事堂での記者会見で、死文化しているいくつかの条項のうち、妊娠中絶の禁止を強調したため、かつての中絶論争を蒸し返すつもりかと問われたが、その意図はなく、この日が国際女性デーだったからと答えた。
 アルバータ大学で法学を教えるピーター・サンコフ教授も、指摘する。
「六法全書を開くと、刑法のあちこちに30から50個の死文が、まだ存在する。我々が要請しているにもかかわらず、議会は一向に削除に手が回らない。」
 1892年に制定された刑法は、1950年代と70年代に大きな改正があっただけで、今も通用している。刑法のゾンビ条項はほかに、誤ったニュースの伝播、魔法を使えると偽装する行為、夜間の水上スキー、放浪、決闘、犯罪コミック、商品引換えスタンプの発行などの禁止が残っている。政府は2016年11月、18歳未満もしくは3人以上のアナルセックスを禁止する条項を削除する法案を提出したばかりである。
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●マッキャン夫妻殺害事件
 2010年にマッキャン夫妻が消息を絶った事件は、遺体が発見されていないにもかかわらず夫妻の死亡が宣告された。2016年の公判でデニー・トーマス判事は、刑法第230条を適用し、トラビス・ベイダー被告に謀殺罪(murder)で有罪と宣告した。
 この判決は、ただちに法学者たちに批判された。というのはこの条項は、1990年のマクリーン夫妻殺害事件の公判で違憲と判断されたゾンビ条項だったからである。第230条は「建設的殺人条項」と言われ、被害者の死を意図していたかどうか、また死に至ることを知っていたかどうかに拘らず、大逆罪、反逆罪、破壊活動、海賊行為、ハイジャック、刑務所あるいは合法的親権者からの脱出または救出、保安官襲撃、性的暴行、誘拐・監禁、人質拘束、強盗、家宅侵入、放火を遂行あるいは遂行しようとするとき、過失で人を死に至らしめた場合は謀殺罪(murder)とすると規定し、(a)では、(i)犯罪遂行を容易にするため、または(ii)犯罪遂行後に逃亡を容易にするため、被害者の身体に危害を加え、それが原因で死に至らしめた場合と定めている。
 トーマス判事は10月、判決を覆し、過失致死罪(manslaughter)で有罪と宣告した。

●マクリーン夫妻殺害事件
 1985年にマクリーン夫妻が自宅で殺害された事件で、17歳のパトリック・トランブレー被告と15歳のロデリック・ラッセル・マーティノー被告が起訴された。
 トランブレー被告は盗みを働くつもりで、銃を持ってはいたが殺す意図はなく、被害者に顔を見られたため射殺したと主張した。ところがマーティノー被告は、マスクで顔を覆っていたので殺す必要はなかったと供述した。二人の主張は食い違っていたが、殺す意図がなかった点では一致していた。二人は1987年、謀殺罪(murder)で有罪と宣告された。
 だがマーティノー被告は、刑法第230条(a)(当時は第213条(a))は1982年憲法第7条および第11条(d)に反するとして、控訴した。そして連邦最高裁は1990年、被告に殺意がなかったという合理的疑いを超えて検察が殺意を証明しないかぎり謀殺罪は適用できないとして、刑法第230条(a)を違憲につき無効と判断した。マーティノー被告は、過失致死罪(manslaughter)で有罪と宣告された。


写真左:犯罪コミック。
写真右:商品引換えスタンプ。
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日本製ラブドールを輸入し「児童ポルノ」で起訴 [犯罪・事件]

 日本製ラブドールを輸入して起訴された男の公判が、2月14日に始まる。
 ニューファンドランド&ラブラドル州セントジョンズに住むケニス・ハリソン氏は、ハルミデザインズの通信販売で2013年、少女をかたどったラブドールを注文した。そしてラブドールがトロントの国際郵便センターに到着すると、警察に通報された。ハルミデザインズとその親会社SIMAインターナショナル社は、カナダ税関の要注意リストに挙げられていたからである。ハリソン氏は箱の中身を一度も見ることなく、3月に逮捕された。
 警察によると箱の中身は、フォームラバーで作られた思春期前の少女の人形で、身長約130センチで膣があり、女学生の制服を着ていて、下着と潤滑油が付属していた。ハリソン氏は、児童ポルノ所持・猥褻物郵送・密輸の容疑で起訴された。

 カナダに詳しい日本人を見ることは稀だが、カナダが「仮想児童ポルノ」を禁止していることは日本の好事家に広く知られている。2005年、児童ポルノに該当する日本のアニメを輸入した男性が有罪判決を受けたことで、被害者の存在しない非実在の児童ポルノが刑事罰の対象であることが知れ渡った。児童ポルノの製造・販売・所持が禁止されたのは1993年で、2002年にはインターネット上での児童ポルノの公開とアクセスが禁止されている。
 カナダ刑法における児童ポルノの解釈は、驚くほど広い。刑法第163.1条第1項は、次のように定義する。

(1)本項でいう「児童ポルノ」とは、
 (a)電磁的あるいは機械的に作成されたか否かにかかわらず、写真・映画・ビデオまたはその他の視覚的表現による、
  (i)18歳未満または18歳未満と描写された人物が、露骨な性的行為に従事または従事していると描写する、もしくは、
  (ii)描写の主体が、18歳未満の人物の性器あるいは肛門部による性的な目的で、
 (b)いかなる書面、視覚的表現あるいは音声記録においても、18歳未満の人物に性的行為を行うよう主導あるいは助言する行為は、本法に基づき違法となる
 (c)いかなる書面においても、描写の主体が18歳未満の人物との性的行為の、性的な目的であるものは、本法に基づき違法となる
 (d)いかなる音声記録においても、18歳未満の人物との性的行為の、性的な目的での描写、表明もしくは表現を主体とするものは、本法に基づき違法となる。

 連邦警察を退職したビル・マーロン元警視は、問題のラブドールを見ていないが、警察官として26年勤め、何千もの児童ポルノ画像について捜査してきた経験から、本件は児童ポルノ事件に該当すると確信している。
「私が書類や新聞で人形についての説明を読むと、これは児童ポルノだと確信する。」
 彼は、ラブドールが単に児童ポルノであるのみにとどまらず、それが児童に対する実際の性的虐待につながることを強く懸念する。
「目新しさが次第になくなると、彼らが犠牲者を探しに通りに出ることを、心配する。」
 警察からラブドールの写真を送られた、トロント大学で精神病理学を教えるピーター・コリンズ准教授は、次のような見解を述べた。
「ラブドールを注文する人はおそらく、思春期前の少女にエロチックな魅力を抱いている。臨床的に、これらの男性の多くは、小児性愛と診断される基準を満たす。」
「私の専門的見解において、ラブドールの所有は、性的な対象として児童を見ることの別の形態であり、したがって児童ポルノの基準を満たす。」
 だがトロントの臨床心理士ジェームズ・カンター医師は、異なる見解を示した。
「実際の児童ポルノは、犯されている犯罪そのものである。だが児童ラブドールのケースは、そうではない。そこには実在の人物がいない。それはラテックスの塊である。被害者がいないのなら、どこに犯された被害があるというのか?」
 カンター医師は、児童ラブドールがゲートウェイ・ドラッグ(ソフトドラッグを経験することがハードドラッグに入るきっかけとなること)の役割を果たすことを示す根拠はなく、むしろ小児性愛者が児童への性犯罪に走るのを抑止できると主張した。そして小児性愛は性質であって犯罪ではないし、感情は行動に移されないかぎり犯罪行為にはならいことを強調した。
「何かを禁止することがより大きな社会的利益をもたらすという特段の証拠を得るまで、私は言論の自由を支持する。」
「危害があるという証拠が出ないかぎり、ラブドールはカナダで合法であるべきだ。」
 アメリカで「高潔な小児性愛者」というウェブサイトを公開しているイーサン氏(もちろん仮名)は、カナダの法律はこの方面では過度に厳しいと語った。
「たとえば、18歳未満のセックスを描写しているフィクションの物語は、違法である。これは、表現の自由に対する重大な侵害である。」
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ケベック州首相「人種差別という悪魔と共存」 [犯罪・事件]

 1月29日に起きたケベック市モスク銃乱射事件を受けて、ケベック州のフィリップ・クイヤール首相は31日、州内に人種差別という「悪魔」が存在することを認めるとともに、それと共存することを訴えた。
「言葉は重要だ。言葉は人を傷つける。言葉は人の心を切りつけるナイフにもなる。」
 彼は政治家と市民に「言葉を書くとき、口にするとき、よくよく考慮しよう」と訴えた。
 ケベックではほかの地域より差別が潜在的かと問われると、彼はこう答えた。
「それは、コミュニティにより異なる。」
「外国人嫌い、人種差別と排除は、ここに存在する。我々はそれを認め、そして共存しなければならない。いかなる社会も、その悪魔と同居しなければならない。」
「我々の社会は、完全ではない。完全な社会などない。」

 同日ケベック党のジャン=フランソワ・リゼ党首は、党首選のとき「ブルカの下にAK-47を隠すことができる」という理由でブルカ禁止を主張したのは「行き過ぎだった」と認めた。
「私はそれを、今もテロが頻発するアフリカの例として言った。言葉の選択がよくなかった。ケベックに関する議論に用いるのは、適切ではなかった。」
 ケベック党は2013年、物議を醸した「ケベック価値憲章」を提出した。その骨子は、公務員が公共の場で宗教的シンボルを表示することを禁止するものだったが、これが法制化されたら公共の場でのブルカ着用はできなくなることから、ムスリムの公務員は大半が辞職することになっただろう。その後任にケベック人の失業者を充てるという、事実上のムスリム排除政策だとして強い批判を呼んだが、翌年の総選挙に敗れ廃案となった。
 その後政権を担ったクイヤール首相は、ヘイトクライムの沈静化を見て2015年、ヘイトスピーチ禁止法の制定に動いたが、「言論の自由を制限することになる」というケベック党の反対を受けて、断念している。
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「ディーフェンベビー」ドライデン氏死去 [犯罪・事件]

 「ディーフェンベビー」と呼ばれ、ジョン・ジョージ・ディーフェンベーカー元首相の隠し子と噂されたジョージ・ジョン・ドライデン氏が5月1日、死去した。47歳だった。彼は過度の飲酒が原因で重篤な膵臓癌を患い、自殺に失敗して健康を損ねていた。
 彼の母が生前彼に、夫ゴードン・ドライデン氏と結婚した2・3か月後に元首相と関係を持ったことや、息子に本当の父の名は「ジョン」だと明かしたという。
 元首相は二度結婚したが、子供はできなかったことになっている。ドライデン氏はディーフェンベーカー家に、DNAサンプルを提供するよう呼びかけたが、誰も応じなかった。ところがプリンスアルバートに住むゲルツェン兄弟が、DNAサンプルの提供に応じた。兄弟の祖母メアリ・ローザ・ラマルシェ氏が、元首相の家政婦を務めていたとき関係を持ち、兄弟の父エド・ソーン氏を産んだのだという。DNA鑑定の結果は、両者が血縁関係にある強い疑いを示した。


【参照】 ディーフェンベーカー元首相に隠し子?
http://blog.so-net.ne.jp/canadian_history/2011-09-04
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補選に出馬するため氏名を“None of the Above”に改名 [犯罪・事件]

image.jpg オンタリオ州ソーンヒルに住むシェルドン・バーグソン氏は、オンタリオ州議会ホイットビー=オシャワ選挙区の補欠選挙に立候補するため、氏名を“Znoneofthe, Above”に改名した。
 投票が義務づけられているオーストラリアでは、候補名が列挙された投票用紙の最下段に“None of the Above”(上記のどれでもない)という選択肢がある。主要政党に何度投票しても政治を変えることができないと考える有権者のために、彼はカナダでもこの選択肢が必要だと考えた。そこで137ドルの費用を支払い、自身の氏名を“None of the Above”に改めることを思いついた。ところが候補名はアルファベット順に表記されるから、自分の名を最下段に表示するため、彼は最終的に姓を“Znoneofthe”、名を“Above”に改めた。
 多くの有権者は現在の政治に倦怠感を抱いており、カナダでは投票率が50%以下になることが常態化している。かつて国民党候補として旧名で立候補したZnoneofthe氏は、今回は無所属で出馬し、あらゆる無党派をターゲットにするという。
 なお、彼の一つ上に記されている候補はGreg Vezina氏で、None of The Above党党首を称している。また「世界で最も多くの選挙に立候補した人物」としてギネスブックに公認されたジョン・ターメル氏も、この補選に89回目の立候補を果たしている。
 補欠選挙はクリスティン・エリオット州議(進歩保守党)の辞職に伴うもので、投票は2月11日に実施される。


写真:出生証明書を提示して法的に改名したことを示すAbove Znoneofthe氏。
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シャルリ・エブド、水死した難民アラン・クルディちゃんを漫画で諷刺 [犯罪・事件]

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 過激な諷刺漫画が原因で2015年1月にイスラム過激派に襲撃された「シャルリ・エブド」が、水死したシリア難民の幼児アラン・クルディちゃんを諷刺する漫画を掲載した。
 漫画は「【移民】 幼いアイランがもし成長したら、どうなっていただろうか? ドイツの痴漢」というキャプションとともに、女性を追いかけ尻に触ろうとする男性を描いている。これは2015年12月31日にドイツのケルンで起きた、外国人集団による女性襲撃事件を表したもののようだ。
 ブリティッシュコロンビア州ポートコキットラム在住の叔母ティマ・クルディさんは、漫画を見てこうコメントした。
COp-8YjW8AAiHlt.jpg「私は人々が、私たち家族の痛みを尊重するよう望んでいます。それは、私たちにとって大きな損失でした。私たちはあの悲劇から、以前と同じようにはなれません。少しでも忘れて、前に進もうと努めています。もう二度と、こんなことをして欲しくありません。」
 彼女は漫画について、アランちゃんの父アブドラ氏にはまだ話していないというが、彼が見たらどうなるか不安だと語った。
「彼はひどく傷つくでしょう。私は漫画を見て涙を抑えられなかったから、アブドラが心配です。」
 シャルリ・エブド誌がアラン・クルディちゃんを諷刺するのは、実はこれが初めてではない。昨年も、アランちゃんの水死体の絵の近くにマクドナルドに似た看板を描き「ゴール間近で」「一人前の値段で二人分の子供のメニュー」と書いている。
 アブドル・ラヘーム・ルドルフ氏は、ツイッターで「『私はシャルリ』と言った者たちはみな、これを見るがいい、究極の侮辱を」と綴った。
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「難民危機」:幼いシリア難民の水死、総選挙の争点に [犯罪・事件]

 トルコのボドルム近郊の砂浜で9月2日に発見され、新聞に写真が掲載された幼児の遺体の身元は、内戦の続くシリアから逃れて来たアラン・クルディちゃん(3歳)と判明した。ともに密航を企てた兄のガリブちゃん(5歳)と母のレハナさん(35歳)も、死亡が確認された。父のアブドラさん(40歳)は、救出された。
 クルディ一家はシリアのアインアルアラブ出身のクルド人で、イスラム国とクルド勢力の戦いが激しくなったため、いったんトルコに逃れ、そこからギリシャのコス島に密航しようとしたが、ボートが転覆したという。
 ところがアブドラさんの姉妹ティマさんがカナダ在住で、クルディ一家の難民としての入国を市民権・移民大臣に却下されていたことがわかった。
 ティマさんは20年以上前にカナダに移住し、ブリティッシュコロンビア州コキットラムに暮らしている。彼女の夫ロッコ・ロゴッツォ氏は3日、クルディ一家の難民申請が6月に却下されたと語った。だがカナダの市民権・移民省は同日、クルディ一家の難民申請を受理していないと発表した。ティマさんは後に記者会見で、クルディ一家の難民申請を市民権・移民省にしていないと認めた。実は彼女は、別の兄弟モハンマドさんの難民申請をしたが、申請書類に不備があり返却されたという。彼女はアブドラ・クルディさん一家の難民申請についても当然考えていたが、申請は一人ずつしかできないため、まだしていなかったという。モハンマドさんは現在、ドイツに滞在している。
 ところが市民権・移民省への申請とは別に、地元ポート・ムーディー=コキットラム選挙区選出のフィン・ドネリー議員(新民主党)が3月、ティマさんの手紙をクリス・アレクサンダー市民権・移民大臣に渡していたことを公表した。アレクサンダー大臣は事件を受けて、地元選挙区での選挙運動を中止して、調査のためオタワに入った。彼はティマさんから、「モハンマドさんとその家族」の難民ステータスを求める手紙を受け取ったことを認めた。
「私は手紙を読み、緊急を要する事態だと理解した。シリアとイラクの紛争地帯には、カナダに縁のある何百万人もの人々がいて、私は彼らのために何でもするつもりだ。私は大臣として、人々が平等に扱われるよう、個人的に関与しない責任がある。」
 彼はまた、家族の遺体が発見されたあとでアブドラさんにカナダ市民権を提供したという、一部で報道された情報は事実でないと否定した。

 幼児の死がカナダに関係していたと発覚すると、この「難民危機」は総選挙の重要争点と化した。アレクサンダー大臣は、保守党政権の難民受け入れ政策を自賛した。
「カナダには、世界で最も気前のよい移民・難民プログラムがある。カナダは事実、世界の難民の10分の1以上を受け入れている。カナダはすでに、2万2000人のイラク人と2300人のシリア人をすでに受け入れた。」
 だが自由党のトルドー党首は、さらに2万5000人の難民をただちに受け入れるべきだと主張した。
「カナダのあらゆる政権は、命の危険から逃れてくる人々を受け入れるため、立ち上がってきた。」
「選挙期間中に、突然同情するようになるのか。同情はするかしないか、どちらか一つだ。政府与党は、カナダはもっと多くのことができたはずだとする野党やNGOの提言を無視してきたではないか。」
 新民主党のマルケア党首は、1万人の難民をただちに受け入れるべきだと主張した。
「10月19日(の投票日)まで待つべきではない。すぐに行動すべきだ。」
 また彼は、ベトナム戦争で撮影された、裸で逃げる少女の写真「戦争の恐怖」を引き合いに出し、アランちゃんの遺体写真はこの時代を象徴するものになるだろうと語った。
 ケベック連合のデュセップ党首は、難民問題を選挙の争点にするのはやめて、挙国一致で対応する「選挙休戦」を提唱した。
「我々はただちに、難民にドアを開けるべきだ。これは、人道上の義務の問題だ。」
 地方政界からも、ノバスコシア州のダイアナ・ホエーレン副首相、オタワのジム・ワトソン市長、トロントのジョン・トーリー市長、バンクーバーのグレガー・ロバートソン市長らが、難民受け入れの用意があると表明した。
 だが世論が一斉に難民受け入れに傾くなか、ハーパー首相はこれに疑問を呈した。
「ただ一つの小さな側面にだけ対処して、危機そのものに対処できると偽ることは、許されることではない。」
「難民受け入れだけが、この問題を解決するわけではない。これらの人々に危害を加えている、問題の根本的原因であるイスラム国との戦いを、カナダは続けて行かねばならない。」
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喫煙被害についてJT子会社らに賠償を命じる [犯罪・事件]

 ケベック州高等裁判所は6月1日(現地時間)、同州の2つのグループが煙草の健康被害を訴えた集団訴訟について、日本たばこ産業(JT)子会社ら3社に総額156億カナダドル(約1兆5000億円)の賠償金の支払いを命じるとともに、7月26日までに約142億円の支払いを命じる仮執行を付した。3社は控訴し、仮執行の停止も求める意向を表明した。
 1998年9月セシリア・レトルノー夫人が、煙草常用から来る健康被害に対する損害賠償を求める訴訟を起こした。同年11月にはジャン=イブ・ブレ氏が、癌と肺気腫の被害に対する損害賠償を求める訴訟を起こした。両件は合併し「ブレ=レトルノー訴訟」となり、「喫煙の危険性について消費者に適切に警告することを怠った」「煙草の有害な影響に関する証拠を過小評価した」「悪質なマーケティングに関わった」「文書を破棄した」としてJTIマクドナルド社、インペリアル・タバコ社、ロスマンズ・ベンソン&ヘッジズ社の煙草会社3社に損害賠償を求めた。 喫煙者は非常に多く、270億ドルの賠償を求めた本件訴訟は、カナダ史上最大の民事訴訟として注目された。
判決は、1975年12月以前に喫煙を開始した肺癌・咽喉癌の原告には一人につき10万ドル、1976年1月以降に喫煙を開始した肺癌・咽喉癌の原告には9万ドル、1975年12月以前に喫煙を開始した肺気腫の原告には3万ドル、1976年1月以降に喫煙を開始した肺気腫の原告には2万4000ドル、煙草中毒の原告には5000ドル、さらに懲罰的損害賠償として5000ドルの支払いを命じている。

 煙草と健康に関するケベック会議のマリオ・ビュジョルド氏は、喜びを語った。
「今日は、この判決を17年間待ち続けた煙草犠牲者のための素晴らしい日だ。長い道のりだったが、目的地に到達できた。大いなる勝利だ。」
 訴えを起こしたブレ氏は2012年、肺癌で死去した。リズ・ブレ夫人は、記者会見で亡夫の遺影を掲げてこう語りかけた。
「あなたは、煙草がどういうものであるか立ち止まって考えたことがありますか?それはあなたを滅ぼすものです。あなたの健康は、完全に破壊されます。」
 原告側弁護士のブルース・ジョンストン氏は、煙草会社を非難した。
「煙草会社は、50年間嘘をついていた。ただ嘘をついただけでなく、共謀して嘘をついた。」
 JTIマクドナルド社は、判決の数分後には声明を発表した。
「当社は、裁判で提示された証拠は判決の根拠にならないと強く確信する。1950年代から、カナダ人には喫煙のリスクに対する非常に高い認識があった。40年以上の間煙草のパッケージに印刷された警告によって、その認識は補強された。」
 インペリアル・タバコ社のタマーラ・ジット副社長は、
「今日の判決は、成人消費者と政府が何十年も喫煙に関するリスクについて知っていたという現実を無視して、成人消費者をあらゆる責任から免責しようとするものだ。我々には控訴する強い根拠があり、合法企業として我々の権利を守り続けていく。」
と述べ、96%のカナダ人が喫煙が肺癌をひき起こす可能性を知っていると、1963年のギャラップ世論調査が示していることを指摘した。
 ロスマンズ・ベンソン&ヘッジズ社も、控訴する意向を述べた。

 JTIマクドナルド社は、RJRマクドナルド社を1999年日本たばこ産業が買収した子会社である。日本たばこ産業は2日(現地時間)、2015年12月期の連結業績に与える影響はないと発表したが、株価は急落し一時前日比75円50銭(1.6%)安まで下げた。
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ジャスティン・ビーバーを国際手配 [犯罪・事件]

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 アルゼンチンの裁判所は4月8日、国際刑事警察機構(ICPO)を通じ、カナダの歌手ジャスティン・ビーバー容疑者(21)を国際手配したと、10日に発表した。
 ビーバー容疑者は2013年11月、ツアーで滞在中のブエノスアイレスで、ボディーガードのヒューゴ・アルサイズ・ヘスニー容疑者とテレンス・レッケ・スモール容疑者に命じ、ナイトクラブの外で待ち構えていたカメラマンのディエゴ・ペソア氏からカメラや携帯電話を強奪した容疑がかけられている。アルベルト・フリオ・バノス判事は2014年11月、ビーバー容疑者に60日以内の出廷を命じたが、images.jpg同容疑者はアルゼンチンから出国した後、二度と入国せず出頭しなかった。書記官は「姿を見せなかったので逮捕する。世界中どこにいてもだ」と述べている。
 アルゼンチンの刑法に照らせばビーバー容疑者は、傷害で有罪なら1か月から6年の間の禁固刑が宣告されることになる。
 ICPOはアルゼンチンからの要請を受け、190の加盟国と地域に対し逮捕を求める。ICPO自体が逮捕を行うわけではない。


写真上:ソチ・オリンピックにおけるアイスホッケーのカナダ対アメリカ戦に備え「負けた方がビーバーを取れ」という広告。
写真下:勝利したカナダ人が掲げる「どうぞビーバーは持って行け」のプラカード。
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「命の旅」のフォンヨー氏、自宅で刺され重傷 [犯罪・事件]

 義足による大陸横断マラソン「命の旅」を成し遂げたスティーブ・フォンヨー氏が、2月13日自宅で刺され、病院に収容されたとメディアが報じた。
 連邦警察(RCMP)は被害者の名を公表しなかったが、被害者宅の家主が、フォンヨー夫妻が住んでいると認めた。被害者は重傷を負ったが、命の危険はないという。警察は、被害者の回復を待ち事情を聞くことにしている。
 警察によると、同日午前5時ころ通報を受け、ブリティッシュコロンビア州サーレー市136番通りの民家にかけつけると、男性が刺されて苦しんでおり、救急車で運ばれた。現場には、被害者のものと思われる左脚の義足が残っていた。
 家にはもう一人女性が住んでいたが、怪我はない模様である。侵入者はおそらく男性3人と女性1人で、盗みを働いた痕跡はなく、初めから被害者を襲うつもりだったとみられている。

 フォンヨー氏はモントリオールに生まれ、12歳のとき骨肉腫で左脚を失った。テリー・フォックスの「希望のマラソン」に感銘を受け、志半ばで世を去った彼の意志を継ぎ、カナダ横断チャリティマラソン「命の旅」を1985年に完走した。彼はその年、史上最年少でカナダ最高の勲章「オーダー・オブ・カナダ」を授与された。
 だがその後の彼の人生は、トラブルの連続だった。1996年、彼は暴行・詐欺・窃盗など10件以上の容疑で起訴され、禁固18か月・執行猶予2年の判決を受けた。2008年には少なくとも5度の飲酒運転、7度の無免許運転で再び有罪判決を受けた。2009年には暴行で起訴され、禁固1日・執行猶予1年の判決を受けたが、そのわずか5日後に再度起訴され、禁固14日の有罪を宣告され、勲章を剥奪された。
 2010年リサ・グリーンウッドさんと結婚したが、彼女も窃盗と暴行で有罪判決を受けている。
 スティーブ・フォンヨー氏も2011年1月、妻への脅迫で有罪となり、さらに現在、2014年の妻への暴行と窃盗の容疑で起訴されている。
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Bullshit! ブラック・フライデーに牛の糞3万個を完売 [犯罪・事件]

resize.jpeg Cards Against Humanity社は、ブラック・フライデーの11月28日に牛の糞を売り出し、30分で3万個を完売したと発表した。
 同社は、パーティ用のジョークゲームを販売している。同社は11月28日オンライン・ストアで「あなたが今週のブラック・フライデーに、Cards Against Humanity社にお金を使いすぎないように、全てのゲームを購入できないよう削除しました」と表示したうえ、1箱6ドルの“Bullshit”のみを展示した。すると販売からわずか30分で、発送可能な3万個全てを完売したという。
 同社は、商品自体が冗談だと誤解されないよう、入念にFAQを表示している。

「これは本物の糞ですか?」はい。
「これは糞とは別の何かですか?」いいえ。
「糞だとわかったので、返品可能でしょうか?」いいえ。
「この糞は、危険ですか?」いいえ。消毒済みです。

 ところが、実際に商品を購入し受け取った人々が、パッケージとその中身をツイッターなどで公表すると、同社にキャンセルあるいは郵送しないよう要請する電子メールが殺到したという。
 ネット上では「政治家に送りつけろ」などの意見も出ている。
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穴の開いたコンドームで性交した男性、性的暴行で有罪 [犯罪・事件]

 穴の開いたコンドームを用いてガールフレンドと性交し、妊娠させることによって自分に繋ぎとめようとした男性に、連邦最高裁は3月7日、性的暴行を認定したノバスコシア最高裁判決を支持し、有罪を認定した。
 ノバスコシアに住むクレイグ・ジャレット・ハッチンソン被告は2006年、当時交際していた女性を妊娠させるため、同意なしにピンで穴を開けたコンドームを用いて性交し、妊娠させた。彼女は男性と別れ堕胎手術を受けたが、子宮の感染症に罹った。

 ハッチンソン被告は2009年、ノバスコシア最高裁で性的暴行について無罪の判決を受けた。だがノバスコシア控訴裁は一審判決を覆し、裁判のやり直しを命じた。そしてハッチンソン被告は2回目の裁判で、禁固18ヶ月の有罪判決を受けた。判決文は「検察は、被害者の妊娠は損傷したコンドームが原因だという合理的疑いを超えた証明には至っていないが、不十分なコンドームによって増加される妊娠の危険に、ハッチンソン被告は被害者をさらした」と認定した。
 ハッチンソン被告は、性交それ自体は合意のものであり、性的暴行の認定は不当に重いとして控訴したが、ノバスコシア最高裁は2013年1月、被告の訴えを退けた。
 連邦最高裁は、7人の裁判官全員が性的暴行に同意した。
「被害者の性交への同意について、避妊の措置と、性交それ自体が分離することのできない要素であったことは明白である。」
「被告の詐欺は、被害者の同意を無効にするほどの危険性を伴うものであった。」
「偽装された避妊具による望まない妊娠のリスクは、キャリアであることを告知できないパートナーからのHIV感染のリスクと同様に、重大である。」

 アルバータ大学で刑法を教えるピーター・サンコフ教授は、精神的被害を認定するなら、将来は女性が穴を開けたコンドームによって望まない妊娠をした男性が性的暴行を訴えることになるだろうと述べ、自分は望まなかった妊娠を経験した男性を数多く知っていると語った。
 オタワ大学で法律を教えるエリザベス・シーヒー教授は、望まない妊娠を経験する男性は、望まない妊娠を経験する女性と同程度の被害を示す必要に迫られるだろうが、それは容易なことではないとコメントした。
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自殺した兵士の遺族に1セントの除隊手当 [犯罪・事件]

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 カナダ軍では最近兵士の自殺が多発し、問題視されている。自殺したジャスティン・スターク伍長(享年22歳)の遺族が、政府から1セントの小切手を送られた件について、ロブ・ニコルソン国防大臣は3月6日、謝罪した。

 スターク伍長はアフガニスタンに出征し、10か月の勤務の後帰国して、2011年10月29日に武器庫で自殺した。ところが彼の遺族は2014年2月28日、「除隊手当」と記された1セントの小切手を政府から送られた。母親のデニス・スタークさんは心を痛めたが、同じような間違いが起きないよう、事を公けにしたという。ニコルソン国防大臣は電話で謝罪するとともに、軍の査問委員会が自殺は兵役とは無関係と判断したことについて、再調査すると約束した。
 公共事業省職員組合のドンナ・ラッキー委員長は、公共事業省は、他の省庁から小切手を振り出すよう要請されたとき、その理由について知る方法はなく、1セントの小切手が振り出されたのは今回が初めてではないと弁明した。
 だがトニー・クレメント予算庁長官は5日、「極めて無神経かつ悲惨な誤りであり、担当職員は名乗り出て謝罪すべきだ」とコメントした。
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カナダ人の恋人に頼まれ覚醒剤を密輸 [犯罪・事件]

 福岡空港に6月、覚醒剤が密輸された事件で、福岡県警は7月1日、押収量は約3・5キロ(末端価格2億5000万円相当)だったと発表した。
 福岡空港での覚醒剤の押収量としては3番目の多さ。
 発表によると、大分県別府市の日本人の女子大学生(23)が6月9日、カナダから韓国・仁川経由で帰国した際、覚醒剤約3・5キロをスーツケースに入れて密輸したところを税関職員が発見。県警が翌10日、覚醒剤取締法違反(営利目的密輸)容疑で逮捕した。
 調べに対し、女子学生は「カナダ人の恋人から、日本国内にいる男性にスーツケースを渡してほしいと頼まれた。覚醒剤が入っているとは知らなかった」と供述しており、県警が捜査を続けている。福岡地検は1日、女子学生を処分保留で釈放した。
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国連事務総長にハーパー首相を騙る偽電話 [犯罪・事件]

 ケベックのものまねコンビ「ジュスティシエ・マスケ」(英語では「マスクド・アベンジャーズ」)のマルク=アントワーヌ・オデットとセバスチエン・トリューデルが9月26日、ハーパー首相を装い国連の潘基文(バン・キムン)事務総長に偽電話をかけた。
 事件は、国連総会のため1年で最も忙しい時期に起きた。潘事務総長は、総会の席を中座してまで電話を取ったが、数分後に偽ハーパー首相のオデットが「髪をとかすのに手間取っていて国連総会に出席できない」と言うと、「恐れ入りますが、今お話しているのはハーパー首相でしょうか」と気付いた。
 するとオデットは今度はフランス語で、なぜ「愛犬」のベアード外相をニューヨークに派遣したかについて説明を始めたという。
 潘事務総長の事務所広報は、これについて「有効な時間の使い方だとは、おそらく言えないだろう」とコメントした。


【参照】
http://blog.so-net.ne.jp/canadian_history/2008-11-02
http://blog.so-net.ne.jp/canadian_history/2007-05-12
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保守党本部に人間の遺体を郵送 [犯罪・事件]

800_luca_magnotta_sits_120531.jpg カナダ保守党本部に人間の遺体が入った小包が配達された事件で、警察は5月30日、殺人容疑でポルノ男優ルカ・ロッコ・マグノッタ容疑者(29)を指名手配した(CNN.co.jpで「逮捕した」と報道されているのは誤り)。

 29日、オタワのカナダ保守党本部に配達された小包の中から、切断された人間の足が見つかった。小包の中には、これが6個のパーツの1個目であり、さらなる遺体の郵送とさらなる殺人が今後も起こるという警告があった。またカナダ郵政公社は同日、カナダ自由党本部に宛てた小包の中に、切断された人間の手が入っているのを発見した。
 2つの小包はいずれも、モントリオールから発送されていた。モントリオールのアパート脇のゴミ捨て場でも同日、スーツケースに入った人間の胴体が発見された。アパート管理人マイク・ナドー氏は、そのスーツケースが捨ててあるのを25日に見たと語った。通常ならば金曜のゴミ収集日に撤去されたはずが、その日に限り粗大ゴミが多かったため、そこに残されたようだ。
 スーツケースからは悪臭が漂い、多くのハエがむらがっていた。ナドー氏がそれをこじ開けると、中には頭部のない人間の胴体が入っていた。
 スーツケースは、アパートの住人マグノッタ容疑者のゴミといっしょに捨てられていたため、警察が彼の自室に入ると、人間の胴体が見つかった。ベッドは血まみれであった。
 マグノッタ容疑者はまた、殺人・解体ビデオを動画サイトに投稿している。その動画では、全裸の男性がアイスピックで裸の男性を何度も刺し、それからナイフで解体し、手足と首を切断した後、臀部を切り取って犬に食べさせている。警察は現在ビデオを調査しているが、本物の殺人ビデオである可能性が大きいという。
 この動画で解体されている人物は、行方不明になっているアジア人男性ではないかと、その親族が訴え出た。その人物は、容疑者の顔見知りだと判明している。

 マグノッタ容疑者は1982年、オンタリオ州スカボローで生まれた。出生時はエリック・クリントン・カーク・ニューマンという名前で、2006年に改名している。 また俳優として「ウラジミール・ロマノフ」の名も使用している。
 彼は今回の事件の前から、ネット上でしばしば騒動をまき起こしている。2010年12月、彼は2匹の子猫をポリ袋に入れた後、空気を吸い出して窒息死させる動画を投稿している。その後SNSサイトFacebookにおいて、投稿者を特定するグループが結成され、マグノッタ容疑者が名指しされた。彼がスカボロー出身であることから、「スカボロー・レイピスト」ポール・ベルナルドの共犯者で出獄したカーラ・ホモルカ元受刑者と交際しているという噂を、ネット上で立てられた。マグノッタ容疑者は2007年、トロント・サン紙の取材に応じ、その噂を否定している。


写真:ルカ・ロッコ・マグノッタ容疑者。
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