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2013年「今年話題の人物」にフォード市長 [今年話題の人物]

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 カナディアン・プレスは、「2013年今年話題の人物」にトロント市のロブ・フォード市長を選出した。彼は投票の63%を獲得した。
 以下、2位は国際宇宙ステーションのクリス・ハドフィールド船長(16%)、3位は3人の上院議員(ダフィー議員・ウォリン議員・ブラゾー議員)とラック=メガンティック市のコレット・ロワ=ラローシュ市長(7%)、4位はネットいじめで自殺したレテイア・パーソンズさんとスティーブン・ハーパー首相(2%)、その他(4%)という結果となった。
「私たちは、ノーベル賞を受賞したアリス・マンローを愛していました。クリスティ・クラーク首相がBC州議会選挙に勝利したとき、私たちは驚いたものです。テレサ・スペンス酋長は、確かにムーブメントを巻き起こしました。」
と、バンクーバー・サン紙のエイドリアン・タナー副編集長は語った。
「しかしロブ・フォード市長は、今年メディアで最も悪名を馳せた、唯一にして他を寄せ付けない勝者です。」

 フォード市長は今年だけでなく、就任以来一貫してメディアの注目の的だった。2011年10月、CBCのメアリ・ウォルシュ記者が市長にインタビューするため自宅前で待ち伏せていると、市長は警察を呼んだが、その電話の中でFワードを使った。
 2010年8月に市会議員だったとき、彼のフットボール基金に献金を集める目的で市議会の便箋を用いたことが違法とみなされ、起訴されて2012年9月の一審で敗訴し、失職を宣告されたが、控訴してその後勝訴した。
 2013年3月、クラック・コカイン吸引の疑惑が報じられると、市長はその証拠のビデオを5000ドルと車と交換に入手しようとしたが、それが警察の手に渡ると一転して「泥酔していたようなので」と言い添えながら謝罪した。市長は辞任を拒否して、2014年市長選に出馬する意向を表明したが、市議会は11月、市長の権限と予算の大部分をノーム・ケリー副市長に移行する動議を可決した。市長はこれをイラクのクウェート侵攻にたとえ、クーデターだと非難した。
 2013年12月、テレビ番組で過去最悪の経験について尋ねられたとき、トロント・スター紙のダニエル・デイル記者が自宅の裏庭で写真を撮っていたことと語り、あたかも彼が小児性愛者であるかのようにほのめかしたが、実際には裏庭にいたという事実はなかった。

 カナディアン・プレスによる「今年話題の人物」は1946年に始まったが、その多くは政治家である。悪名高い人物は避けるという不文律があるが、フォード市長は悪名高い政治家という点で前例がない。
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