マリファナ合法化でマリファナ党は:シングルイシュー政党のその後
7月21日に実施された参院選で、「NHKから国民を守る党」が、シングルイシュー(単一争点)政党としてはおそらく初めて議席を獲得した。立花孝志代表は、NHKのスクランブル化を実現したら、解党して政治をやめるのだという。
移民が多く多様であるにもかかわらず二大政党制のカナダは、大小さまざまのシングルイシュー政党を輩出してきた。緑の党は今かつてない高支持率を誇り、地方レベルではプリンスエドワード島州で最大野党、ブリティッシュコロンビア州とニューブランズウィック州ではキャスティングボートを握っている。
性問題のみを取り扱うセックス党は、目標として掲げた「18歳未満ないし3人以上のアナルセックスを禁止する刑法第159条の削除」が2017年に実現されたが、それ以前の2012年に解散している。
大麻合法化を掲げたマリファナ党は、2018年に大麻が合法化されて以降は、どうしているのだろうか。
(カナダ)マリファナ党は、大麻合法化のみを目指したシングルイシュー政党で、それ以外の政策・見解はない。候補者や党員は、それ以外の政策について自由である。党則はなく、組織は分権的である。
マリファナ党は、1997年ケベック州に「ブロック・ポット」(「ポット」は大麻の隠語)を創設したマルク=ボリ・サン=モリスによって2000年に結成された、カナダに14ある登録政党のうちの一つである。その後ノバスコシアとブリティッシュコロンビアにマリファナ党が創設されたため、それらの党と連携したが、BCマリファナ党は新民主党や緑の党と提携したため、ノンポリシーを貫く(カナダ)マリファナ党は、提携を解消した。
マリファナの本場とされるブリティッシュコロンビアのBCマリファナ党は、2001年州議会選挙で全選挙区に79人の候補を立て、泡沫政党ラインの得票率1%を突破し、得票率3.22%を記録して注目を浴びた。しかしテレビ討論では、より少ない候補を立てより少ない票を得た党が招待されたにもかかわらず、BCマリファナ党は排除された。
2004年に選挙法が改正され、マリファナ党の資金調達のほとんどが違法化された。そして得票率2%以上の政党だけが、1年間に1票につき2ドルの助成金を受けられ、選挙費用が払い戻されることになった。これはマリファナ党にとって、壊滅的打撃となった。
サン=モリス党首は2005年、党を見限って離党し、「マリファナ合法化を実現するため」と称して自由党に移籍した。すると党員たちが多数離党し、自由党・新民主党・緑の党などの左派政党に移籍した。
現在の党首ブレア・ロングリー氏はその後、党勢が年々傾いていくのを見てきた。2015年の連邦議会総選挙では、8人の候補を擁立し、得票わずか1557票、得票率は0.01%に終わった。大麻が合法化された今、政党登録するための党員250人を集めることすら難しいと、彼は嘆いた。
彼は、自由党政権がマリファナ党の政策を奪ったという世間の評価を否定する。自由党政権が実現した合法化には厳しい管理があり、結局は多くの犯罪者を生むことになるから、マリファナ党はよりよい合法化を目指してまだ戦う余地があると、彼は主張した。
「大麻は、コーヒーより危険性が少ない。大量のカフェインで死ぬことはあっても、大量のカンナビノイドで死ぬことはない。」
移民が多く多様であるにもかかわらず二大政党制のカナダは、大小さまざまのシングルイシュー政党を輩出してきた。緑の党は今かつてない高支持率を誇り、地方レベルではプリンスエドワード島州で最大野党、ブリティッシュコロンビア州とニューブランズウィック州ではキャスティングボートを握っている。
性問題のみを取り扱うセックス党は、目標として掲げた「18歳未満ないし3人以上のアナルセックスを禁止する刑法第159条の削除」が2017年に実現されたが、それ以前の2012年に解散している。
大麻合法化を掲げたマリファナ党は、2018年に大麻が合法化されて以降は、どうしているのだろうか。
(カナダ)マリファナ党は、大麻合法化のみを目指したシングルイシュー政党で、それ以外の政策・見解はない。候補者や党員は、それ以外の政策について自由である。党則はなく、組織は分権的である。
マリファナ党は、1997年ケベック州に「ブロック・ポット」(「ポット」は大麻の隠語)を創設したマルク=ボリ・サン=モリスによって2000年に結成された、カナダに14ある登録政党のうちの一つである。その後ノバスコシアとブリティッシュコロンビアにマリファナ党が創設されたため、それらの党と連携したが、BCマリファナ党は新民主党や緑の党と提携したため、ノンポリシーを貫く(カナダ)マリファナ党は、提携を解消した。
マリファナの本場とされるブリティッシュコロンビアのBCマリファナ党は、2001年州議会選挙で全選挙区に79人の候補を立て、泡沫政党ラインの得票率1%を突破し、得票率3.22%を記録して注目を浴びた。しかしテレビ討論では、より少ない候補を立てより少ない票を得た党が招待されたにもかかわらず、BCマリファナ党は排除された。
2004年に選挙法が改正され、マリファナ党の資金調達のほとんどが違法化された。そして得票率2%以上の政党だけが、1年間に1票につき2ドルの助成金を受けられ、選挙費用が払い戻されることになった。これはマリファナ党にとって、壊滅的打撃となった。
サン=モリス党首は2005年、党を見限って離党し、「マリファナ合法化を実現するため」と称して自由党に移籍した。すると党員たちが多数離党し、自由党・新民主党・緑の党などの左派政党に移籍した。
現在の党首ブレア・ロングリー氏はその後、党勢が年々傾いていくのを見てきた。2015年の連邦議会総選挙では、8人の候補を擁立し、得票わずか1557票、得票率は0.01%に終わった。大麻が合法化された今、政党登録するための党員250人を集めることすら難しいと、彼は嘆いた。
彼は、自由党政権がマリファナ党の政策を奪ったという世間の評価を否定する。自由党政権が実現した合法化には厳しい管理があり、結局は多くの犯罪者を生むことになるから、マリファナ党はよりよい合法化を目指してまだ戦う余地があると、彼は主張した。
「大麻は、コーヒーより危険性が少ない。大量のカフェインで死ぬことはあっても、大量のカンナビノイドで死ぬことはない。」
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