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マクドナルド元外相死去 [保守党]

 フローラ・マクドナルド元外務大臣が、7月26日に死去した。89歳だった。
 1926年ノバスコシア州ノースシドニーに生まれ、1972年オンタリオ州キングストン&アイランズ選挙区に進歩保守党から出馬し、下院議員となった。
 1976年には、カナダの歴史上3人目の女性として党首選に立候補した。有力視されていたウェゲナーとマルローニの二人は右派であり、彼女は推薦人を300人集め左派で最も有力視されたが、第1回の投票で214票しか獲得できなかった。これは、女性政治家に口先だけ支援を約束しあとで裏切る「フローラ・シンドローム」と呼ばれた。彼女は同じ左派のジョー・クラーク支持に回り、彼の当選に貢献した。1979年クラーク政権が発足すると、彼女は女性初の外務大臣に任命された。
 1980年総選挙では、同じ選挙区でサイ党がエドワード・シャープという人物を“Edward Not-So-Sharp”という名で立候補させた。彼は“Fauna, not Flora”(植物ではなく動物に)というスローガンを掲げた。
 その後のマルローニ政権で彼女は、1984年に雇用および移民大臣、1986年に情報大臣を務めるが、1988年総選挙で自由党のピーター・ミリケン(後の下院議長)に敗れ、政界を引退した。
 引退後はクイーンズ大学で教えながら、国際開発リサーチセンター議長や世界連邦運動会長などの人道活動に尽力した。
 進歩保守党のカナダ同盟への吸収合併には、女性の権利や二言語主義を擁護する立場から、クラーク元首相とともに反対した。一説によると、彼女は総選挙で新民主党に投票したという。
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