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ハーパー内閣改造、主要ポストは留任 [保守党]

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 ハーパー首相は7月15日、内閣改造を行った。新入閣は8人で、クリス・アレクサンダー市民権・移民大臣とミシェル・レンペル西部経済多様化担当国務大臣はそれぞれ44歳・33歳と若く、フレッシュさを訴えるいっぽう、主要ポストと経済関連ポストは多くが留任したことで、基本政策に変更はないことを示唆している。
 フラハティ財務大臣とクレメント予算庁長官の留任は、ハーパー政権が今後も緊縮財政策を採り続けることを意味する。また、旧進歩保守党グループナンバー1で国防大臣を長く務めたマッケイ氏は、法務大臣に就任した。最新鋭ステルス戦闘機F35の調達計画において、国防省が見積もりより少ない額を議会に通達した不祥事のため、留任できなかったものとみられる。
 次期党首選に野心満々のケニー氏は、外務大臣のポストを得ると噂されたが、新設の雇用及び社会開発大臣となり、外務大臣はベアード氏が留任した。
 女性閣僚数は、10人から12人に増加した。

スティーブン・ハーパー:総理大臣
リオナ・アグルッカク:環境大臣
クリス・アレクサンダー:市民権・移民大臣
ローナ・アンブローズ:厚生大臣
ジョン・ベアード:外務大臣
キャンディス・バーゲン:社会開発担当国務大臣
マキシム・ベルニエ:中小企業・観光担当国務大臣
スティーブン・ブレイニー:公安大臣兼緊急準備大臣
トニー・クレメント:予算庁長官
ジョン・ダンカン:下院院内幹事長
ジュリアン・ファンティーノ:退役軍人大臣
エドワード・ファスト:国際貿易大臣
ケリー=リン・フィンドレイ:歳入大臣
ダイアン・フィンレー:公共事業・政府業務大臣
ジム・フラハティ:財務大臣
シェリー・グラバー:文化遺産及び公用語担当大臣
ガリー・グッドイヤー:南オンタリオ経済開発庁担当国務大臣
バル・ゴサル:スポーツ担当大臣
ジェイソン・ケニー:雇用及び社会開発大臣(※人的資源・技能開発大臣を改称)
ドニ・ルベル:インフラ・地域社会担当大臣兼政府間関係担当大臣兼ケベック地域経済開発庁担当国務大臣
ケリー・リーチ:労働大臣兼女性問題担当大臣
ピーター・マッケイ:法務大臣兼司法長官
ジェームズ・ムーア:産業大臣
ロブ・ムーア:大西洋地域開発庁担当国務大臣
ロブ・ニコルソン:国防大臣
ジョー・オリバー:天然資源大臣
クリスチャン・パラディ:国際開発大臣兼フランコフォニー担当大臣
ピエール・ポワリエーブル:民主改革担当国務大臣
リサ・レイト:交通大臣
ミシェル・レンペル:西部経済多様化担当国務大臣
グレッグ・リックフォード:科学技術担当国務大臣兼北オンタリオ経済開発イニシアチブ担当国務大臣
ジェリー・リッツ:農務・農産食品大臣
ゲイル・シェイ:漁業海洋大臣
ケビン・ソーレンソン:財務担当国務大臣
ティム・アパル:多文化主義担当国務大臣
ベルナール・バルクール:先住民問題・北方開発大臣
ピーター・バン・ローン:下院院内総務
アリス・ウォン:高齢者担当国務大臣
リン・イェリック:外務及び領事担当国務大臣

 内閣改造について、自由党のジャスティン・トルドー党首はこう述べた。
「この政権で決定できる人物は、首相だけである。送話器を変えたところで、大した違いは生じないだろう。」
 また先の連邦議会において、個人提出した法案をハーパー首相に妨害され保守党を離党したブレント・ラスゲバー議員は、こう批判した。
「下院院内総務を留任させ、ピエール・ポワリエーブルを民主改革担当大臣にしたところで、そこにはいかなる議会改革も、平議員や自由投票の役割向上も、委員会での意味のある調査も、何ら見出すことができない。もし何かがあるとすれば、命令と支配はより厳しくなることだろう。」
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