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ブラゾー上院議員が暴行で起訴 [保守党]

brazeau4.jpg 保守党のパトリック・ブラゾー上院議員が2月6日、家庭内暴力で911通報され、翌7日に逮捕された。8日には暴行ならびに性的暴行容疑で起訴され、1000ドルの保釈金を支払い保釈された。ブラゾー被告は、被害者から150メートル以内に接近することと、銃の所持を禁止される。次の出廷は、3月22日の予定である。
 これを受けてマージョリー・ルブレトン上院幹事長は、ブラゾー議員を保守党幹部会より追放したと発表した。彼は無所属議員となったが、ルブレトン上院幹事長は週明けに、彼を停職処分とする動議を提出すると発表した。彼はきのうまではガティノー拘置所の独房に座っていた(sitting)が、現在もなおガティノー在住の現職(sitting)議員のままである。
 ハーパー首相は犯罪厳罰化法案に取り組んでいる最中であり、「非常に失望した」とコメントした。

 ブラゾー議員は、2008年に34歳で最年少上院議員に指名されたときから、否それ以前から物議をかもしていた。
 先住民会議(CAP)代表でありながら上院議員も務め、10万ドル台の給与を支給される職務を兼務することに異論の声があがり、彼は代表辞任を余儀なくされた。さらに上院議員に指名されると、CAP元女子職員からセクシャルハラスメントで告発されている事実が発覚した。
 議員就任12日後には、彼がポルシェSUVに乗っているにもかかわらず、息子の養育費支払いが滞っていることが暴露された。
 2012年6月には、カナディアン・プレスのジェニファー・ディッチバーン(Ditchburn)記者に、2011年6月から2012年4月の間に、上院の先住民委員会を65%も欠席している事実を指摘された。するとブラゾー議員はツイッターで「苗字のDをBに変えたらどうだ」と挑発した。
 2013年1月には、テレサ・スペンス酋長の「いわゆるハンガーストライキ」を嘲り「体重が増えている」「そのうち政府が生活保護費と、食事と、ドラッグを持って来るだろう」「先住民が土地を取り戻す方法は、それを購入することである」と語った。
 CTVのロバート・ファイフ支局長は、ブラゾー上院議員が連邦議会議事堂近くのケベック州ガティノーの借家に暮らしているにもかかわらず、2004年から2008年まで、前妻の父に無断でそのケベック州キチガン・ジビ居留地の住所を登録し、先住民の所得税免税措置を受けていたと2013年2月6日に報じた。するとブラゾー議員は、ファイフ氏を人種差別主義者と非難した。なお上院議員は、オタワから100キロ以上離れた場所に暮らしている場合、住宅手当と食事手当てを2万1000ドルまで請求することができる。
 ブラゾー被告は法廷で、自らの住所をケベック州キチガン・ジビと答えたが、検察官は法廷の書類には違う住所が書かれていると指摘している。
 ブラゾー議員は2012年3月、自由党のジャスティン・トルドー下院議員とチャリティ・ボクシングを戦い、敗れている。
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写真:ガティノー裁判所を出るパトリック・ブラゾー上院議員(右)。

【参照】 Just watch him:ジャスティン・トルドー、TKO勝ち
http://blog.so-net.ne.jp/canadian_history/2012-04-01
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