マイク・ダフィー上院議員、オンタリオ健保カードを使用

　マイク・ダフィー上院議員（保守党）が、2009年からオンタリオ健康保険カードを使っていたことがわかった。
　ダフィー議員はプリンスエドワード島州シャーロットタウンに生まれ、2009年に同州代表の上院議員に指名された。1867年憲法第23条は、上院議員はその代表する州の住民でなければならないと規定している。ところが彼は同州キャベンディッシュ在住としているものの、付近の住民は有名なＴＶキャスターだった彼の姿をほとんど見かけないと言う。
　オンタリオ健康保険カードはもちろん、オンタリオ州の住民でなければ取得できない。

　ダフィー議員は40年もオタワで暮らし、CTVなどで活躍してきたが、彼の主な所在地はキャベンディッシュとされており、2010年11月30日から2012年11月30日までのオタワ郊外の「セカンド・ハウス」における生活費として、４万2802ドルを請求している。ところが上院財務委員会が監査のため、彼に健康保険カードとオンタリオ州外在住証明の提出を求めたとき、彼はプリンスエドワード島州健康保険カードをあわてて申し込み、監査に間に合うよう迅速な発給を要請したという。
　彼は2006年、オタワ大学病院で開胸手術を受けている。プリンスエドワード島州には心臓外科医院がないので、患者がプリンスエドワード島州健康保険カードを提示すれば、ニューブランズウィック州セントジョンかノバスコシア州ハリファックスに移送されるという。彼はプリンスエドワード島州代表の上院議員に指名されたとき、同州に居住しその健康保険カードを使用するなら、オタワで治療を受けられなくなると心配していたと、関係者が語った。
　数々の疑惑について問われたダフィー議員は「プリンスエドワード島民として生まれ、この島で育ち、州を代表する上院議員に任命されたことを、誇りに思う」とコメントした。