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イグナティエフ党首、辞任を発表 [自由党]

 5月2日の総選挙で大敗を喫した自由党のイグナティエフ党首は、翌3日に党首辞任を発表した。著名な学者・作家として、当選わずか1回で党首の座に就いたホープは、ただ1度の選挙に敗れ政界を去ることになる。
 党の存続すら危ぶまれる大敗にもかかわらず、彼は党の未来についてこう述べた。
「私は、自由党のための最も確かな未来の保証が、4年間の保守党による右翼政権と、4年間の新民主党による公式野党にあると思う。」
「このような経験の後で、なぜカナダには中道の自由党があるのか、その理由をカナダ人は見出すだろう。」
 それから後任の党首について、こう述べた。
「その人はおそらくここにいる人ではなく、部屋でテレビを見ている人かもしれない。その人は今そんなことは考えてもいないだろうが、私はそう望んでいる。」
 彼は、後任には若い女性が望ましいと語った。だが前々回の党首選に立候補したホール・フィンドレイ元議員も、党首選出馬を取り沙汰されたルビー・ドーラ元議員(元準ミス・インディア=カナダ)も、いずれも落選している。なお自由党は、女性が党首に就いたことはない。
 下馬評では、ボブ・レイ議員とラルフ・グッデイル副党首(元財務大臣)が有力候補として挙げられている。だがレイ議員はかつてオンタリオ新民主党党首として、オンタリオの財政を破綻させた前歴があり、今回総選挙でもその過去をハーパー首相に何度もほじくり返されていた。彼が党首になれば、党内右派は「新民主党との合併に一歩前進」と色めき立つことだろう。
 自由党には、党首はアングロフォンとフランコフォン、右派と左派が交互に就くというジンクスがある。これに従えば、次はフランコフォンの左派だから、ドミニク・ルブラン議員とジャスティン・トルドー議員がそれに該当することになる。
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