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ハミルトンのレストラン、唇形の便器を撤去 [人権]

b8c71c094b77b8acce20ceaab85f.jpg 5月31日、オンタリオ州ハミルトン市の「正直な弁護士」レストランにあった唇形の男性用小便器が、撤去された。レストランは、フレッド・アイゼンバーガー市長や、オンタリオ新民主党のアンドレア・ホーバス党首らから1100通もの苦情を受けていた。
 24の組織から構成される「女性虐待防止グループ」のレノア・ルカシック=フォス代表は、こう語った。
「誰かと性的な関係を持ちたいと期待しながら酒を飲む男性が、それからトイレに行き、女性の唇の形をした便器で小用を足す。…私は衝撃と憤りを覚えました。女性の口の中へ小用を足すというのは、ジョークで済むことではありません。」
 レストランのある地域を選挙区とするホーバス党首は、こう述べた。
「今まで何人もの男性と『正直な弁護士』に行きましたが、トイレから帰って来た彼らはみんな顔を上げられませんでした。」

 この「キッス」という名の便器を製作したオランダのデザイナー、メイケ・ファン=スハインデル氏は、ホームページ上で「キッス便器で今、世界中で注目を浴びている。この遊び心に満ちた口の形は、便器にセクシーさをもたらした」「これは男性が絶対にはずすことのない目標です」と述べている。今回の撤去騒ぎについて彼女は、こうコメントした。
2012254541.jpg「男性が女性の口に用を足すということは、この便器を製作している間は一度も私の身には起こりませんでした。怒りを表明している女性たちは誰一人として、トイレで『キッス』を目にすることはありません。」
 彼女はまた、ウィーン国立歌劇院近くの公衆トイレに設置された「粗悪な模造品」が、政治家の苦情により2006年に撤去されたことにも言及した。

 「キッス」はアムステルダムのマクドナルドにも設置されていたが、苦情により2006年に撤去された。苦情を申し立てたのはアメリカ人で、彼は実際に現物を見たわけではなく、雑誌で見たにすぎなかった。2004年にはバージン航空が、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港のラウンジに「キッス」を設置することを計画したが、全米女性機構(NOW)の強い抗議を受け、撤回している。

◆ジャパンデザインネット株式会社/メイケ・ファン=スハインデル氏HP
http://www.japandesign.jp/GALLERY/holland/meike_van_schijndel/
http://www.japandesign.ne.jp/GALLERY/holland/meike_van_schijndel/1.html


写真上:「正直な弁護士」レストランにあった唇形小便器「キッス」。
写真下:ウィーンの公衆トイレにあった唇形小便器。
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