民主行動党党首にタヨン

　10月18日に行われたケベック民主行動党党首選で、ジル・タヨン氏が新しい党首に選出された。
　第１回投票ではエリック・ケール候補が41％、ジル・タヨン候補が40％と過半数獲得者がないため、３位のクリスチャン・レベック候補を除外して決戦投票を行ったところ、わずか２票差でタヨン候補が当選した。彼は「我々はみな、2012年・2013年の勝利のためともに働いていかなければならない」と語った。

　選挙期間中にタヨン候補が前立腺癌を告白したことで、党首選はネガティブキャンペーンに終始した。タヨン候補は、ケール候補が経歴を詐称したと応酬した。
　敗れたケール候補は、タヨン党首の下で団結しようと呼びかけた。だがカトリーヌ・モリセット、フランソワ・ベンジャミン、フランソワ・メルリーニの元州会議員３名は、タヨン氏の党首就任に異を唱え、離党する意向を明らかにした。
　カトリーヌ・モリセット元議員は、「私は自分がタヨン氏とともに活動することを想像できない」と述べた。またフランソワ・ベンジャミン元議員は、「私が彼のリーダーシップの下で働くことは断じてない。私が議員だったとき、彼が我々と話すことはほとんどなかった」と語り、タヨン氏が党首になるなら多くの党員が出て行くことになるだろうと予測した。