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「ハーパー首相が聖餅拝受を拒否」は誤報だった:新聞が謝罪記事を掲載 [保守党]

 ニューブランズウィックの新聞「テレグラフ=ジャーナル」紙は7月28日、ロメオ・ルブラン元総督を弔うミサで、プロテスタントのハーパー首相が聖餅(ウェハース)を食さずポケットに入れたと報じた8日の記事は、事実無根であったと認め謝罪する記事を掲載した。
 カトリックの教義では、聖餐式を通して葡萄酒がキリストの血に、ウェハースがキリストの肉体そのものに変化すると信じられており、たとえ床に落としても捨てることはできず、食べなければならない。ただしプロテスタントではこれを、キリストの肉体を象徴するものと考えおり、キリストの血肉そのものとは見なさない。ミサを行った大司教は、プロテスタントの首相が聖餅を食しても、何ら間違いではないと語った。
 ところがカトリック教会がハーパー首相に、聖餅をどう扱ったかについて説明するよう要求したため、この問題は国をあげての一大スキャンダルに発展した。しかしハーパー首相は報道に反し、聖餅を食べたと主張した。またミサに出席した人々の何人かは、首相が聖餅を食べるのを見たと証言した。

 28日のテレグラフ=ジャーナルは一面で、編集の段階で裏づけのない話が、取材記者に知らされることなく付け加えられたと説明し、こう述べた。
「テレグラフ=ジャーナルは首相に、この不正確な記事が引き起こした被害について心から謝罪する。我々はまた、報道の正確さとジャーナリズムの責任を追求することに失敗したことについて、取材記者ロブ・リンクとアダム・ハラスに、そして我々の読者に謝罪する。」
 記事はさらに、ショウナ・リッチャーの編集長解任と、発行人ジェイミー・アービングの停職を報じた。

 今回の謝罪は、ニューブランズウィックの著名な大学教授たちによる、テレグラフ=ジャーナルボイコット運動呼びかけと同じ日の出来事であった。それは、インターンとして勤めていたマット・マッキャンが6月、ショーン・グレアム州首相に名誉博士号を授けるというニューブランズウィック大学の決定に反対する記事を書いたため、解雇されたことへの抗議であった。マッキャンは見せしめとして解雇されたが、今回の事件は事実関係の誤りを含んでいるため、謝罪と処分を避けられなくなったものとみられている。
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