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17歳の殺人犯に成人犯として終身刑:マスコミは被告の氏名と顔写真を公表 [犯罪・事件]

3037187 19歳の恋人にステファニー・レンジェル(14)を殺すよう指示した17歳の少女が、少年法の規定により成人犯として裁かれ、7年間仮釈放なしの終身刑を宣告された。これによりメディアはいっせいに、これまでM・Tと報じてきたメリッサ・トドロビック被告の氏名と顔写真公表に踏み切った。
 トドロビック被告は少年犯として起訴されていた。もし彼女が少年犯として裁かれていたら、最大でも懲役10年の刑(6年の懲役と4年の保護観察)にとどまっていただろう。

 起訴状によると、当時15歳だった被告は、一度も会ったことのない被害者に嫉妬心を抱き、恋人のD・Bに電話・電子メール・SNSサイト・チャットなどを用いて8か月もの間、殺害教唆のキャンペーンを続けた。そして彼が被害者を殺さなければ、セックスを拒否してただの友達になると強迫した。
3037186 2008年1月1日、D・Bは刃渡り20センチのナイフを所持して、ステファニーの家に行くと電話で告げた。するとトドロビック被告は、「殺したいなら、殺しなさい」と言った。D・Bはそれから被害者の家に行き、家の前で彼女を6回刺して雪の上に放置して死なせた。
 D・Bは犯行後トドロビック被告に「ハニー、愛してるよ。君に会うのが待ち切れないよ」というメールを送っている。その後トドロビック被告は自宅にD・Bを呼び、報酬として情事を交わしたという。
 D・Bはすでに有罪を宣告されており、秋に刑を言い渡される予定である。

3037188 15歳の少女が殺人事件の主犯になりえるということ、また「氏ね」「逝ってよし」などの暴力的な言葉が飛び交うインターネット上でも殺人教唆が成立しえるということを示したこの事件は、社会に大きな衝撃を与えた。またSNSサイトFacebookでは「ステファニー・レンジェルを憶えて」というコミュニティが作成され、公表を禁じられた犯人の氏名が公開されるなど、新たな問題を呼んだ。
 公判で被告側弁護人は、インターネット上のメッセージを殺害意図と解するべきではないと主張した。
 トロント市警のスティーブ・ライアンは、取調べを通してトドロビック被告に自責の念が不足していると証言した。彼は法廷でこう述べた。
「死は永久のもので、二度目のチャンスなどない。それは、リセットボタンを押せばやり直せるビデオゲームではない。」
 また精神科医のフィリップ・クラッセンは、被告が「危険な情事」のグレン・クローズのような境界性パーソナリティ障害にかかっていると証言した。
 判決について、被害者の弟イアン・レンジェルは法廷の外で「成人犯として裁かれたことに私たちは安堵している。そしてノードハイマー判事が直面した難しい判断に敬意を表したい」とコメントした。


写真上:公開されたメリッサ・トドロビック被告の顔写真。
写真中:法廷で提示されたステファニー・レンジェルの写真。
写真下:法廷でスケッチされた実行犯D・Bの似顔絵。
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