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自由党、内閣不信任案提出を示唆 [自由党]

 自由党のイグナティエフ党首は6月2日、来週発表される予定の経済報告を見てから、内閣不信任案を提出するかどうか検討すると語った。彼は、党も国民も選挙を望んでいないが、これ以上無能な政府を支えていくことはできないと説明した。
 だが内閣不信任するためには、新民主党とケベック連合の両方の協力を必要とする。両党はここ2年間、一貫して政府に反対投票してきている。しかし最近の世論調査で、自由党だけが突出して支持率が高い状況では、両党は総選挙に二の足を踏んでいる。イグナティエフ党首は内閣不信任案提出に当たり、事前に野党に相談はしないと語った。
 ハーパー首相は、経済が回復すると与党に有利になるので、自由党は今のうちに総選挙に突入しようとしているのだと語った。だがイグナティエフ党首は、それを聞くと「今まで聞いた中で最も馬鹿げた話の一つだ」と一蹴した。

 彼は、内閣不信任する3つの理由を挙げた
・チョークリバーでの原子炉の操業停止によって惹き起こされた「医療危機」
・全国一律の失業保険制度改革への政府の拒否
・増大する連邦政府財政赤字
 ジム・フラハティ財務大臣は先週、今年度の財政赤字は500億ドル以上になると認めた。それは4か月前の試算より160億ドルも大きい。トロント・ドミニオン銀行は、連邦政府の累積赤字は次の5年で1680億ドルに達すると試算した。

 イグナティエフ党首はまた、上院改革と任期の制限に反対ではないが、方法論的に誤っていると主張した。彼は上院改革について、州に諮問するか、憲法改正なしに可能かどうかについて最高裁の判断を仰ぐことを拒否したのは問題であり、また任期を8年にすることは、再選され8年務めた首相が全ての上院議員を指名することが可能なため、この案は支持しないと語った。
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