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最高の首相はトルドー〔世論調査〕

 アンガス・リード社が5月19日と20日に、1004人の成人カナダ人を対象に実施した世論調査は、ここ40年間で最高の首相として圧倒的にトルドーを推していることと、現職のハーパー首相が最高の首相・最低の首相の両方で高い数字を記録していることを明らかにした。
1位はピエール・トルドー(自由党)40%。
2位はスティーブン・ハーパー(カナダ保守党)11%。
3位はジャン・クレチエン(自由党)9%。
4位はブライアン・マルローニ(進歩保守党)8%。
5位はポール・マーチン(自由党)4%。
6位はジョー・クラーク(進歩保守党)3%。
7位はジョン・ターナー(自由党)とキム・キャンベル(進歩保守党)1%。

 トルドーは他を圧倒して断然トップに立っている。マルローニは2年前の調査では12%だったが、今回の調査は彼がエアバス疑惑について委員会で審問を受けている最中だったため、数字を大きく下げた。「史上最低の首相」と呼ばれるマルローニには、いくつかの汚点もあるが、NAFTA締結などの功績もあり、短期政権で何もできなかったターナーやキャンベルよりは支持が多かった。
 調査はまた、現職のハーパー首相が支持も不支持も多いことを示している。ここ40年間で最低の首相は、22%のハーパーが1位で、「史上最低の首相」マルローニの19%を上回った。アンケートが審問の最中であったことを考慮すると、驚異的なことといえる。2008年の調査では、ハーパーを最低とする人は15%だった。
 ハーパーを最低とする人はオンタリオで18%、ケベックで29%、東部で39%となった。東部の数字が大きいが、ノバスコシア州とニューファンドランド&ラブラドル州は、大西洋協定違反でハーパー政権を告訴している。
 2008年総選挙で自由党に投票した人の38%、新民主党に投票した人の31%、ケベック連合に投票した人の31%が、ハーパーを最低の首相とした。いっぽう保守党支持者の間では、最低の首相はトルドー23%、クレチエン20%となった。全国的に支持の多いトルドーは、中西部をターゲットにした国家エネルギー計画で、保守党支持者の間では評判が悪い。
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