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総督、アザラシの心臓を食べる [先住民]

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 5月26日付トロント・スター紙は、北極圏を訪問中のミカエル・ジャン総督がアザラシの生の心臓を食べたと、一面で報じた。
 ランキン・インレットで25日、ヌナブート準州創立10周年記念祭に参加したジャン総督は、血のしたたるアザラシの心臓を手で掴み、イヌイット伝統のナイフ「ウルー」でスライスした後、手づかみで生のまま食べた。
 総督は、血だらけの指をティッシュで拭きながら「本当においしかった。寿司みたいでしたが、タンパク質を豊富に含んでいます」とコメントした。さらに、イヌイットの伝統的狩猟を残酷だと言う意見について「これは古くからの生活様式の一部です。もしこれを理解できないというなら、その人はこの地の生活の現実を見逃しているのです。」と語った。
 イヌイットたちは、環境保護主義者から非難されている鉤のついたハカピックは使わず、銃か銛を使っていることや、なぜ自分たちの営みが牧畜より残酷だと言われるのか理解できないと説明した。
 総督はまた、ノルウェーがサミ族のためにトロムソ大学を設立した例を挙げ、イヌイットの経済がより豊かになるよう、連邦政府は北部にも大学を設立すべきだと、異例の政治的発言を行った。ヌナブートにおける高校卒業率はわずか25%で、カナダ諸州の最低である。
 2005年9月に就任したジャン総督の任期は、残り1年に近づいている。彼女は、もう一度この地を訪問したいが、総督としてかどうかは定かではないと語った。


写真:ウルーを持つミカエル・ジャン総督(オレンジのマフラーを巻いた黒人女性)。
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