SSブログ

ハーパー首相、失業保険改革を拒否「戦う覚悟がある」 [保守党]

 ハーパー首相は5月13日、自由党から提案されていた失業保険改革案について、英語とフランス語で3度拒否した。
 ハーパー首相は自由党のイグナティエフ党首との討論で、こう述べた。
「もしこの党首が外に出て国民に対し、もっと税金を納めなさい、そうすれば人々が45日間働いた後、どこの州でも1年間失業保険をもらえると言うなら、私には戦う覚悟がある。」
 さらに首相は、自由党が失業保険改革を提案しているのは、野党を結集して政権を打倒するのが理由だとさえ語った。
 イグナティエフ党首の改革案は、彼の主張によれば一時的なものだと言う。ハーパー首相の側近は、首相は失業保険改革を断念したわけではなく、単にこの提案を拒否したにすぎないと強調した。
 だがこの強気の発言は、野党を驚かせただけでなく、与党でさえも驚かせた。自由党の支持率は保守党を圧倒しており、イグナティエフ党首は「失業保険改革なくば総選挙」と強く警告していたからである。
 この日、噂と推測がオタワを駆け巡った。首相は失業保険を改革する意志がないのだろうか? 首相は内閣不信任を阻止できる、新民主党との間の別の失業保険改革案をまとめているのだろうか? 首相は解散・総選挙で脅しをかけているのだろうか?
 野党各党党首も、首相の発言に困惑を隠さなかった。新民主党のレイトン党首は「総理はなぜ、経済危機において苦しんでいる人々より政局を重視するのか、理解できない」とコメントした。いっぽうケベック連合のデュセップ党首は「総理は、カナダ人とカナダ人を戦わせようというのか。総理は、ケベック連合の主張は全てカナダを分断することを目的としていると言うが、カナダを分断しているのは総理自身ではないか」と強く批判した。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

nice! 0

コメント 0

コメントの受付は締め切りました

トラックバック 0