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カナダのメディアは民主党代表選をどう報じたか [日本]

★鳩山元代表が日本の野党リーダーに

日本の野党民主党は土曜日、近づく総選挙において再びチャンスを得るべく、歳出削減と官僚の影響力低減を公約した政治的サラブレッド、鳩山由紀夫氏を代表に選出した。
しかし麻生太郎首相と同様、裕福な元首相の孫である鳩山氏が、10月までに実施される総選挙に勝つために必要な無党派層に、どれほどアピールするかは不鮮明だった。
世論調査は、民主党が長期政権を敷く麻生の自民党を上回っていることを示しているが、小沢一郎氏に今週代表辞任を余儀なくさせた献金スキャンダルは、そのリードを縮めた。
民主党の勝利は、ほとんど無敵の自民党政権50年を終わらせるという以上に、日本経済がここ60年で最悪の不況と苦闘しているときに、政策遂行を妨げていた両院のデッドロックを打破するチャンスでもある。
2007年に民主党が参議院で勝利し、彼らに法案成立を妨げることを許してから、日本における政策立案は立ち往生するようになった。一方の決定的な勝利なくして、手詰まりを打破する可能性は薄い。
何人かの評論家は、一方の明確な勝利は考えにくく、手詰まりは続くと語っている。また別の人々は、結果を言うのはまだ早すぎると語った。
コロンビア大学教授で日本政治が専門のジェラルド・カーチス氏は「もし鳩山氏が、多くの人々が思うより魅力的なリーダーだとわかったら、国民は変化を求めているから、決定的な勝利を得られるだろう」とコメントした。
与党も野党も、世界第二位の経済において成長を押し上げるために必要な公的支出を視野に入れているため、金融市場への短期的影響はそれほど大きくはない。
民主党議員たちは、クリーン・イメージで世論調査をリードした政策通の岡田克也氏(55)ではなく、しばしばもめ事を起こす党をまとめる希望を抱いて、62歳の鳩山氏を選んだと、評論家は語る。
だが鳩山氏は、2006年から代表を引き継いだ、密室のフィクサーというイメージの強い小沢氏にあまりにも近いという理由で、国内のメディアから批判されそうである。
鳩山氏は、官僚の影響力を低減させ、歳出を削減し、子供を持つ世帯への財政援助などを通して世帯収入を増加させると公約した。
「我々の前には激しい戦いがあるが、私は官僚支配とは無縁の民主党を作りたい」と、彼は投票前の討論で述べた。
官僚が自民党や大企業と癒着してきた日本では、歳出をごまかし既得権に固執する官僚の手綱を断ち切ることは容易ではない。
評論家たちは、小沢氏のものと似た鳩山氏のマニフェストは、政治献金についてあいまいだと指摘する。
麻生首相は、経済が回復するなら、増大する社会保障費をカバーするため2011年以降の増税が必要だと述べているが、鳩山氏は、年金改革のためであっても、少なくとも4年間は5%の消費税増税について議論する必要はないと述べている。
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