SSブログ

キャンベル元首相、委員会で証言 [保守党]

2776015 キム・キャンベル元首相は4月29日、シュライバー疑惑についてオライファント調査委員会に出頭し、彼女の首相在任中には、マルローニ前首相から軍の乗物を建造する計画についての相談はなかったと証言した。
 この席でキャンベル元首相は、
「確かにその期間私は首相だったが、マルローニ氏はこの若しくは他のプロジェクトに関し、私に相談を持ちかけては来なかった」
と証言した。

 キャンベルはマルローニ首相の「寵愛」を受け、初当選から大臣のポストを与えられ、当選2回で党首の地位に就いた。だが下院の任期切れが近いにもかかわらず、マルローニ首相はキャンベル新党首になかなか政権を引き継がなかった。キャンベルは1993年6月、女性としてカナダ最初の首相に就任したが、彼女の任期はわずか4か月しかなかった。しかもマルローニは、新居のリフォームが済んでいないという理由で首相官邸を立ち退かなかったため、キャンベル首相はハリントン湖の首相別邸で政務を摂った。キャンベルはマルローニを強く批判し、両者の関係はその後も修復されていない。
 キャンベルは首相としてほとんど何もできないまま、93年10月の総選挙で歴史的大敗を喫し、総理・総裁を辞任し政界を引退した。キャンベルの任期はわずか4か月で、業績は何もないが、東京サミットに出席したため日本人の間では驚くほど知名度が高い。カナダの歴史家たちによる「カナダの首相20人」では、キャンベルは最下位にランキングされた。
 政界を引退した彼女はその後、ハーバード大学で政治学を教え、1996年から2000年まではロサンゼルス総領事を務めた(※閣僚クラスは大使を務めるのが通例)。首相在任中には離婚して独身だった彼女は、その後俳優・脚本家・作曲家・ピアニストのハーシー・フェルダーと事実婚し、現在はフランスに在住している。なお歴代首相の中でキャンベルは、フランス語が話せない数少ない首相の一人だった。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

nice! 0

コメント 0

コメントの受付は締め切りました

トラックバック 0