マルローニ元首相、イグナティエフ党首からバースデー・コール

　ブライアン・マルローニ元首相は３月20日、70歳の誕生日に思わぬ人物からのバースデー・コールを受け取った。それは保守党のハーパー党首ではなく、自由党のイグナティエフ党首からだった。
　マルローニ元首相はケベック財界に隠然たる勢力を持ち、今もジャン・シャレー首相の相談役を務めている。シャレーはマルローニ内閣の閣僚であった。
　元首相と兵器商人カールハインツ・シュライバー氏との関係については現在調査中で、彼が首相を辞任した後、シュライバー氏から現金22万5000ドルを受け取った行為の合法性が問われている。
　マルローニ元首相は国会証人喚問で、現金を受領した判断の誤りについて謝罪したが、現金の受領は合法的なものだと主張している。
　ハーパー首相は野党の圧力によりこの問題の調査を始め、閣僚にマルローニ元首相との接触を禁じた。マルローニ元首相はこれが原因でハーパー首相と絶縁するに至った。