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タリバンに誘拐されたカナダ人ジャーナリスト、動画で救出を訴える [中東]

2644022 2008年11月タリバンに誘拐されたフリー・ジャーナリスト、ビバリー・ギースブレヒト(カディジャ・アブドル・カハール)さん(52)が、3月までに身代金が支払われなければ処刑されると訴える動画が3月19日、インターネット上で発見された。

 動画はコーランを引用する声で始まっている。
「私は、この動画を作るよう依頼されました。見ての通り、私は殺されようとしており、時間がありません。」
と言って彼女は、背後の壁に固定された短剣が頭に向けられているのを指す。
「私はおそらく今月末、ポーランドの技術者のように首を斬られるでしょう。期限は3月の終わりまでで、18日か、16日でしょうか。どれくらいの期間なのかつまびらかではありませんが、時間がありません。私の人生は終わろうとしています。私は誰かの、何らかの助けを必要としています。パキスタン政府と私の祖国は私を救出すべきです。家に帰りたいです。この人たちは本気です。どうか助けて下さい。」

 ウェスト・バンクーバーに暮らすギースブレヒトさんは、2001年9月11日の同時多発テロの後イスラム教に改宗し、カディジャ・アブドル・カハールを名乗っている。彼女が2002年に開設したウェブサイト「JihadUnspun.com」は、西側の大手メディアで取り上げられないムスリム側の視点から報道するとしているが、一般にはアメリカの外交政策に批判的なヘイトサイトと見られている。
 彼女は2008年11月11日、タリバンを取材するためパキスタンを訪れ、バンヌー地区で通訳と運転手とともに拘束された。タリバンは3月初めに37万5000米ドルの身代金を要求している。だがカナダ外務省のリサ・モネットは、最新の動画については知っているが、それ以外はコメントできないと語った。
 ギースブレヒトさんが誘拐された北ワジリスタンに住むムハンマド・ノール氏は、タリバンは金に困っているので彼女を誘拐したのではないかと語った。
「彼らは身代金をもらえば彼女を解放すると思う。彼女の生命を救うためなら、身代金は高価ではない。金銭要求は、受け容れられるべきだ。」

 カナダやアメリカの掲示板サイトでは、イスラム原理主義者を賞賛するニュースを製作するため危険な地域に進入し、イスラム原理主義者に誘拐されたギースブレヒトさんを非難する声が上がっている。
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