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自由党が支持率トップに [自由党]

 ナノス・リサーチ社が1月3日、1003人のカナダ人を対象に行った電話調査は、マイケル・イグナティエフ新党首を迎えた自由党が支持率を上げ、トップに立ったことを示した。
 政党支持率は、自由党が総選挙時より8ポイント上昇して34%となり、5ポイント低下した保守党の33%をわずかに上回った。新民主党は19%、緑の党は7%とほとんど変わらなかった。
 自由党の支持率回復はケベックで顕著であり、ケベック連合の29%、保守党の17%、新民主党の14%に対し自由党は39%と、大きくリードした。
 党首がイグナティエフに変わったことについては、34%の回答者が「より好ましい」、55%が「変わらない」、8%が「より好ましくない」と回答した。
 また「最善の首相は誰か」という設問には、23%がイグナティエフ党首と回答し、ディオン前党首のほぼ2倍の数字となったが、ハーパー首相の35%には及ばなかった。新民主党のレイトン党首は、15%だった。ところが、これがケベックではイグナティエフ党首30%、ハーパー首相25%と逆転する。

 これらの結果について、ナノス・リサーチ社のニック・ナノス氏は、
「人々は新しいリーダーが登場すると、その人がどんな人か判明するまでは、期待をこめていい印象を持ちやすいものだ。しかし新しいリーダーのための蜜月期間は、しばしば長続きしないことがある」
と指摘し、さらに
「そこで保守党はかつてディオンにしたように、イグナティエフ党首へのネガティブ・キャンペーンを行う誘惑にかられるかも知れないが、世界的な経済危機の中にあって露骨な党利党略に走る行為は、経済対策に熱心でないという印象を有権者に与え逆効果となる恐れがある」
と警告した。

 地域別で見ると、東部では自由党は支持率44%と、保守党の28%に対し支持を拡大し、オンタリオでは自由党は支持率39%と、保守党の35%と新民主党の16%に対しわずかなリードを回復している。
 いっぽう西部では、保守党は支持率44%と、自由党の24%と新民主党の23%に対し優位を保ち続けている。
 これについてナノス氏は「自由党はケベックで支持を回復しており、カナダ政治は東部とケベックは自由党、西部は保守党、そしてオンタリオが主戦場という、一昔前のスタイルに戻りつつあるようだ」と語った。
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