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【世論調査】カナダ人の多くは国王夫妻にも君主制にも反対

 5月6日に予定されているチャールズ三世の戴冠式が、近づいている。アンガス・リード研究所が4月10日から12日にかけて、2013人の成人カナダ人を対象に実施したオンライン世論調査は、カナダ国民の多くは国王夫妻に悪い印象を抱き、君主制の続行にも懐疑的であることを示した。
 まず、戴冠式に「非常に関心がある」は9%、「関心はありいくらかは視聴する」は20%、「さほど関心はないが多少は読む」は29%、「関心はない」は41%だった。
 「チャールズ三世を元首に戴く」ことに賛成は40%、反対は60%だった。
 「チャールズ三世に好印象を抱く」は28%、「好印象を抱かない」は48%だった。
 「国王に宣誓し“God Save the King”を歌う」ことに賛成は36%、反対は64%だった。
 「カナダの通貨にチャールズ三世の肖像を載せる」ことに賛成は38%、反対は62%だった。

 カミラ夫人の称号は、即位当初は「王妃」(Queen Consort)だった。これはおそらく、亡くなった先の女王(Queen)との混同を回避するためだったと思われる。ところが戴冠式の招待状には「王后」(Queen)と記されていたため、一部で物議を醸した。
 「カミラ夫人を国王の妻として認めるか」という設問では、「強く同意」が9%、「やや同意」が25%、「やや反対」が25%、「強く反対」が41%だった。
 「カミラ夫人への印象は」という設問には、「非常に好印象」が18%、「非常に悪印象」が54%、「どちらでもない」が28%だった。
 回答者の21%は「彼女は王后と呼ばれるべき」、19%は「王妃と呼ばれるべき」、60%は「どちらも呼ばれるべきでない」と回答した。
 王族に好印象を抱いているのは、チャールズ三世に28%、カミラ王妃に18%、ウィリアム皇太子に53%、キャサリン皇太子妃に56%と、次世代の皇太子夫妻ですら高くはなかった。

 君主制については、賛成が27%、反対が52%、どちらでもないが21%だった。反対と答えた人の88%は、王室との関係を断つための憲法改正論議を望むと回答した。なおケベックでは、君主制に反対は66%だった。
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