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アルバータ主権法が可決 [アルバータ]

 アルバータ州議会(連合保守党60、新民主党23、無所属2、欠員2)は12月8日、アルバータ主権法案を可決した。
 第一読会から第三読会まで、野党新民主党はその全部に反対票を投じた。第一読会での反対投票は、非常に珍しいことである。与党連合保守党は、全ての読会で審議を打ち切る動議を可決させたため、法案は1週間でスピード可決された。新民主党は第三読会で議事妨害を行ったが、無駄だった。なお多くの批判を呼んだ、内閣が州議会の同意なしに法改正できるとした条項(いわゆる「ヘンリー八世条項」)は、政府の修正案で削除された。

 スミス首相は第三読会で、トルドー政府との関係をリセットするときだと演説した。
「これは、オタワが中央政府であることとは異なる。」
「我々の国が機能する方法は、我々が主権を持ち独立した管区の連邦だということである。それらは憲法の署名者の一つであり、憲法の署名者である我々の残りは、管轄の我々自身の領域で我々の主権を働かせる権利がある。」
 アルバータ主権法の起草者とされる、カルガリー大学で政治学を教えるバリー・クーパー教授はこう評した。
「この法律は基本的に、残りのカナダに我々はもう利用されるつもりがないという政治的アナウンスである。」
 新民主党のレイチェル・ノトリー党首は、何が合憲であり何が合憲でないか、それを裁判所ではなく議会が決めるようになるなら、法案には途方もない欠陥が残り、また連邦法に抵抗するよう地方自治体・保健所・学校・市警に指示する内閣に、幅広い未定義の力を与えると懸念した。
「ダニエル・スミスを支持する多くの人々とバリー・クーパーは、アルバータの過激な極論者のために話す。」
 また彼女は、スミス首相が法案提出前に先住民に意見を聴取することに失敗したと指摘した。
 連邦のトルドー首相は、アルバータ主権法はスミス首相が連邦政府に戦いを仕掛ける政治的ツールにすぎないと語った。
「私は、アルバータ州政府と戦うことに興味がない。」
 彼は、オタワと州の関係は親と子の関係とは違い、各々が異なる管轄と責任を持つから、州政府は連邦政府が同意しない法律を進めることはできるが、最終的な解決は裁判所にあると指摘した。
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