SSブログ

ダニエル・スミス復活、次期首相に [アルバータ]

 連合保守党党首選が10月6日に開票され、ダニエル・スミス元州議が当選した。彼女は即日党首に就任し、11日にアルバータ州首相に就任する。なお彼女は現在州議会の議席がなく、近く再開される州議会に入場できないため、与党議員が辞職して補選に出馬するものと見られる。
danielle-smith.JPG

 党首選には、ダミエル・スミス元州議、トラビス・テーブス前財務大臣、ブライアン・ジーン元ワイルドローズ党党首、レベッカ・シュルツ児童サービス大臣、トッド・ローウェン州議、ラジャン・ソーニー前運輸大臣、リーラ・アヒア前文化・多文化主義・女性の地位大臣の7人が立候補した。テーブス氏はケニー首相に推されていたが、スミス氏は首相になったら連邦憲法を超越する「アルバータ主権法」を導入すると発表し、レースをリードした。彼女は、第一回投票から40%以上を獲得し首位をキープし続け、第6回の決戦投票で53.8%の票を獲得し、当選した。彼女が予備選に敗れ政界を引退してから8年後の、鮮やかな復活だ。
「私は、戻って来た。」
「アルバータは今こそ、強く統合されたカナダを築く主要なパートナーとしての地位を占めるべきときである。」
「アルバータはもはや、自由に繁栄することの許可をオタワから得ることはない。」
 だが憲法学者らは、その実現性を疑問視している。ケニー州首相はこれを「荒唐無稽」「バナナ共和国独立への道」と酷評した。スミス氏はこれに反論した。
「ノトリー=シン=トルドー同盟は、アルバータ主権法を分離主義だと言うが、それは間違いだ。」
 3位で敗退し、スミス党首の離党後にワイルドローズ党党首を務めたジーン州議は、党員のオタワへの怒りを、スミス氏がアルバータ主権法によって巧妙に取り込んだと語った。
「多くの人々が怒っている。人々は今夜、その怒りを示したかったのだ。」
 スミス氏は、次の総選挙で新民主党を倒すため、全ての党員が団結しなければならないと強調した。
「今は、昔日の恨みをはらすときではない。」
「今は、仲間の保守党員を過去の過ちを理由に罰するときではない。」
 彼女の最初の仕事は、7日の幹部会である。彼女はそこに、ケニー首相を批判して除名されたローウェン州議を招待すると語った。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントの受付は締め切りました