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シャレー元州首相、党首選出馬を断念 [保守党]

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 ケベック州元首相のジャン・シャレー氏は1月21日、保守党党首選立候補を断念すると発表した。
 2019年12月にシーア党首が辞任を表明すると、シャレー氏は直後に「立候補を考慮する」と発表した。だが彼は党首選規則と、保守党の変容と、家庭生活を理由に挙げて不出馬を表明した。
 彼は1998年まで、進歩保守党党首を務めていた。だが彼はその後ケベックの州政治に転進し、中道右派の進歩保守党は右翼のカナダ同盟に吸収された。こうして新たに結成されたカナダ保守党は、社会保守主義者が中絶や同性愛反対を声高に叫ぶ党になっていた。
「保守党は私が1998年に去ったころから、大きく変わった。社会問題に関する私のスタンスは、深い信念に基づくものだ。」
 彼が次に挙げたのが、党首選出馬のハードルが高いことだった。立候補申し込み書類を2月27日までに提出し、21日以上前から党員である支持者3000人分の署名を3月25日までに集め、登録料20万ドルを支払い保証金10万ドルを預けなければならない。
「党が設定した党首選規則は、外部の候補には敷居が高い。最終期限は、非常に短い。」
 こうして彼は3つの理由を挙げたが、ほとんどの人はその話を真に受けてはいない。カナディアン・プレスは最近、首相時代の企業献金について彼が汚職の嫌疑で調査の対象になっていると報じた。だが彼は21日、汚職疑惑が立候補断念の理由ではないとわざわざ弁明した。
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 雑誌「マクリーン」は先週、ハーパー前党首(前首相)が保守党の財務委員を辞任したと報じた。同誌によると、ハーパー氏はシャレー氏に支援を求められたが、断ったという。保守党の財政を握っているハーパー氏は、シャレー氏を次の党首として好ましくないと考え、党の公職から身を引くことで、別の誰かを公然と支援できるようになるのだと解説した。


図上:党首選出馬を噂されているのは、1993年党首選に出馬したジャン・シャレーと、2003年党首選に出馬したピーター・マッケイ。まさか、1976年党首選に出馬したジョー・クラークは出ないでしょうが。
図下:「バック・トゥー・ザ・ポリティック」。
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