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逆風にさらされる社会保守主義 [保守党]

 妊娠中絶に反対する保守系圧力団体「キャンペーンライフ連合」のジェフ・ガンナーソン理事長は、保守党党首選で支持する候補を探している。それは、中絶に関し「議論するだけの十分な合理的理由がある」と主張してくれる人である。
「我々には、意中の人が何人かいる。だがそのうちの誰も『出馬する』と言わない。」
 キャンペーンライフ連合は2017年党首選で、中絶非合法化を明確に訴えるブラッド・トロスト議員を支援し、4位に着けることに成功した。彼の敗退後は、残った候補の中で最もましと思われるアンドリュー・シーア議員を支援し、当選させた。そのような経緯から、シーア党首は個人的には中絶や同性婚に反対するという社会保守主義的態度を取ったが、それらの法制化には反対するというハーパー前党首と同じスタンスを取った。彼のそのような前時代的スタンスが、総選挙で多くの票を逃したと見なされ、社会保守主義者たちも強い批判にさらされている。党内ではもはや、社会保守主義的議論を封じ込めようとする気運すら高まっている。
 メディアでは有力な候補として、ロナ・アンブローズ前暫定党首、ピーター・マッケイ元法務大臣、ジャン・シャレー元ケベック州首相、エリン・オトゥール議員、ピエール・ポワリエーブル議員らの名が挙げられているが、保守党左派ばかりであり、その中でキャンペーンライフ連合に最も都合のいい人はポワリエーブル議員だろう。だがガンナーソン理事長は「私は彼の立ち位置について、よく知らない」と言う。
 彼はまた、近年の保守党が、何の議論もなしに社会保守主義的政策を封じ込めてきたと語った。
「マスコミやレッド・トーリーはしばしば、我々は声すら上げてはならないかのような圧力をかけて来た。それはおかしい。」
 2018年にオンタリオ進歩保守党党首選に立候補した著名な社会保守主義者のターニャ・グラニック・アレン氏は、社会保守主義はまだ党内で影響力を持っていると語った。
「特定の問題を封じ込める権利が、誰かにあるとは思わない。」
 彼女はオンタリオ進歩保守党で、社会保守主義がしばしば無視されたと証言した。そして次の保守党党首選では、あらゆる問題が議論され、その中で最善の考えが当選すべきだと語った。

 ハーパー前首相の側近だったリシャール・デカリ氏は、シャレー氏の立候補の噂を聞き、彼の当選を阻止するため立候補するという。
 彼は、妊娠中絶への扶助を廃止し、教会での結婚のみを正式な婚姻とすることを訴えている。シャレー氏については、左に寄りすぎているという。
「保守主義とは、過去の社会は良かったと敬意を払うことだと、私は思う。」
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