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ケベック連合党首にウェレ [ケベック]

 ケベック連合(BQ)の次期党首に、マルティーヌ・ウェレ州議(47歳)が就任することが確実となった。
 ケベック連合は2015年の連邦議会選挙で敗北し、ジル・デュセップ党首(当時)は自身も落選したため辞任した。党首選が今年3月に実施される予定になっていたが、14日の締切までに立候補者がウェレ氏一人しかいなかったため、無投票での当選が決まった。立候補を表明していた教師のフェリ・ピネル氏は、必要な数の推薦人を集めることができず、断念した。彼女は18日、正式に党首に就任する。
 党首就任が確実になると、彼女はケベック州会議事堂で語った。
「ケベック連合は(絶滅した)恐竜ではなく、不死鳥である。」
 彼女はマギル大学で機械工学を学び、ケベック電力公社で技師として勤めた。10代のころからケベック党(PQ)員として活動し、ポリーヌ・マロワ党首に見出され、2010年州議会補選に当選して政界に入った。そしてケベック党が2012年に政権を奪回すると、マロワ首相は彼女を天然資源大臣に任命した。
 ケベック党が2014年に政権を失い、マロワ党首が辞任すると、翌年党首選が実施され、ウェレ氏は立候補したがペラドー氏に敗れた。ペラドー党首も2016年に辞任し、再び党首選が実施され、彼女は再度立候補したが、リゼ氏に敗れた。
 ウェレ氏は今後、ケベック党幹部会を離脱し、無所属のケベック州議として任期いっぱいまで務め、同時に連邦議会に議席を持つケベック連合党首として二足の草鞋を履くことになる。当面は月曜は連邦議会のあるオタワで過ごし、火曜から木曜までは州議会のあるケベック市に滞在し、金曜から日曜まではバション選挙区で過ごすという。ケベック未来連合のフランソワ・ルゴー党首は、ウェレ氏は連邦政党党首か地方議会の議員か、どちらかに決めるべきだと語った。
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 彼女がケベック党党首選に出馬したとき、ケベック党政権が成立したら1期目で独立を問う住民投票を行うと公約した。だが当選したリゼ現党首は、ケベック党政権になっても2022年まで住民投票は行わないと公約しており、ウェレ次期党首はリゼ党首の意向を尊重すると語った。
 ウェレ氏は独立に前向きだが、環境問題にも熱心である。彼女はその点において、ケベック在住アングロフォンから支持を得られると期待している。
「ケベックが、地球温暖化とポスト京都議定書の世界的リーダーになりえることに、大多数のアングロフォンが同意すると私は考えている。だがそうなるためには、我々が独立国である必要がある。」


図:オタワとケベックを股にかけるマルティーヌ・ウェレ次期党首。転落しそうだ。
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