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ディノボ州議、マルケア党首に退陣を要求 [新民主党]

 オンタリオ新民主党のシェリ・ディノボ州議が、連邦新民主党のトム・マルケア党首に退陣を要求した。
 マルケア党首を支持するグループは、2015年総選挙に敗北した原因として、ムスリム女性の文化を支持するという原則に彼が忠実だったからだと説明している。だがディノボ州議は、党員の多くはその説明に納得していないという。マルケア党首が選挙戦の序盤で、レイトン前党首より左寄りの保育プログラムを主張したことについて、彼女は好意的に評価した。ところが新民主党の支持率がトップに立つと、マルケア党首は政権獲得のため支持を広げることを意識し、革新の原則から外れ中道寄りの政策を志向したことを批判した。特に彼が主張した均衡予算については、「馬鹿げている」と一蹴した。
 彼女は、党首も党本部も敗北の責任を取ろうとしないと述べた。
「我が党はもはや、新しくはない。我々は全く、民主的でもない。そして、誰も党の責任を持とうとしない。」
 彼女は、同じ選挙区のぺギー・ナッシュ前下院議員と親しい。ナッシュ前議員は、2012年党首選でマルケア党首に敗れている。

 新民主党は4月、エドモントンで党大会を開催する。マルケア党首はそこで、リーダーシップのチェックを求められる。党則により、50%以上が党首選を要求した場合は、1年以内に実施しなければならない。
 マルケア党首は2015年11月、シリウスXMラジオでホストのエバン・ソロモン氏に「何パーセント以下なら辞任するのか」と尋ねられたが、具体的な数字に言及しなかった。ソロモン氏はその後雑誌「マクリーンズ」に、「75%以下なら辞任すべきだと言っている人がいる」と綴っている。

 議席を減らしたとはいえ、新民主党にはまだ44人の議員団がおり、それは党の歴史上2番目の成績である。うちケベック議員団は16人で党内最大勢力となっているから、マルケア党首が下ろされることは考えにくい。後継者として有力なぺギー・ナッシュ、ポール・デュワー、ミーガン・レスリーの各氏は全員落選している。2012年党首選でマルケア党首と戦ったネイサン・カレン氏は、今も議員を務めているが、マルケア党首を支持している。
「赤子を産湯といっしょに捨てるのは重大な誤りだ。トムへの支持は、党内にはまだ多い。」
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