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ペラドー党首が挙式 [ケベック]

 ケベック党のピエール・カール・ペラドー党首は8月15日、長い間事実婚関係にあったジュリー・スナイダーさんと結婚式を挙げた。
 式場はケベック市の北米フランス歴史博物館で、レジ・ラボーム市長が司式を務めた。ポリーヌ・マロワ前首相とベルナール・ランドリー元首相(いずれもケベック党元党首)、ケベック連合のジル・デュセップ党首、モントリオールのドニ・コデール市長を含む400人が招待されたが、フィリップ・クイヤール首相(自由党)はなぜか招待されなかった。
 スナイダーさんの友人である歌手のセリーヌ・ディオンさんは、出席できないためメッセージを送った。
 新郎は息子トーマスさんとともに二人乗り自転車に乗り、式場に現れた。新婦はテスラ社の電気自動車に乗って現れた。400人の招待客には、20ドル以下の値札が付いたケベック・ワインと、ベジタリアンの食事がふるまわれた。
 TVホストとプロデューサーを務めるジュリー・スナイダーさんがペラドー党首と初めて出逢ったのは、1999年TQSテレビのオフィスだった。同局はその2年前、ペラドー党首の父ピエールSr.が経営するケベコー財閥の傘下に入っていた。
 2人の間で恋が芽生えたのは、モントリオールからパリへ向かう飛行機の機内で偶然再会したことが原因だった。ペラドー党首は妻と別居中で、一目で恋に落ちたと語った。
 2人の間には、すでに2人の子がいる。2014年1月に破局しているが、後によりを戻し、婚約した。

 ジュルナル・ド・モンレアル紙のリズ・ラバリ記者は、次のように述べた。
「式場は北米フランス歴史博物館で、それはラバル司教が設立したケベック神学校の中にある。そこはもはや宗教上のチャペルではないので、宗教的な結婚式ではなく、市民の結婚式だ。」
「2人は、これで何を言いたいのか。自分たちが普通の人だと言いたいのか。新郎はビリオネアで、新婦はミリオネアで、2人はメッセージを送るために16ドルのワインをふるまっている。」

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図:クイヤール首相が結婚式に呼ばれなかったわけ
ラボーム市長「ジュリー、あなたは今ここに、ピエール・カールを夫とすることに同意しますか?」
クイヤール首相「異議あり!質問が明確ではありません!」
クイヤール首相が持っているのは明確化法(Loi sur la clarté)。1995年の独立を問う住民投票を受け、連邦政府は「独立是非の『明確な質問』に対する州民の『明確な賛成』の意思表示がない限り、ケベック独立宣言は認めない」と定めたが、明確化法は「明確な賛成」が何%であるかを明確にしなかった。新民主党はシェアブルック宣言で「50%に1票上回れば明確な賛成」と定義したが、自由党はこれを批判している。
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