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保守系議員が初めてプライド・パレードに参加 [人権]

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 トロントで6月28日、LGBT(レズビア・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)のためのプライド・パレードが行われた。歌手のシンディ・ローパーさん、エルトン・ジョンさんの配偶者であるトロント出身の映画監督デビッド・ファーニッシュさんの姿も見られた。政界からは自由党のトルドー党首、新民主党のマルケア党首、レズビアンを公言したキャスリン・ウィン首相(オンタリオ自由党)らが参加したが、今年は保守系政治家として史上初めて、オンタリオ進歩保守党のパトリック・ブラウン党首ら数名の議員と、トロントのジョン・トーリー市長(オンタリオ進歩保守党元党首)も参加した。特にトーリー市長の参加は、同じ保守系でも前任のロブ・フォード市長がこの祭を冷遇したこととは対照的だった。
 だが、保守党支持者でCFRAラジオホストのニック・バンダーグラークト氏は、パレードに参加した保守系政治家たちをフェイスブックで酷評した。
「これらの人々は、私のようにパレードを装ったポルノを快く思わない人々を代弁すべき保守系政治家ではないのか。彼らは、自分が見つからないとでも考えたのだろうか。もし私に権限があるなら、トーリー市長もブラウン党首も、二人ともビルから追い出し、二度と中には入れないだろう。」
 バンダーグラークト氏は後に、それは興奮して言ったことであり、「ビル」とは進歩保守党組織を意味する比喩であって、また自分にはそのような権限はないと弁明したが、パレードに参加したジャック・マクラーレン州議とリサ・マクラウド州議を非難したことは撤回しないと語った。
 彼はまた、28日の番組でこう述べた。
「私は、まだ得ていない権利のために戦おうとするゲイたちの誰にでも挑戦する。彼らは結婚もでき、養子縁組もでき、裁判官や教師や何にでもなることができるのに、このうえ何を求めて戦うというのか。彼らはパレードすることができるが、裸で歩き回るような真似は止めろ。私は8人の子の親だが、私はパレードの中には行かない。」
 マクラーレン州議は、バンダーグラークト氏に失望したと語った。
「我々は、ある人々が思うほど偏狭ではない。我々は常に、人々を気にかけている。我々のコミュニティで人々を代弁する、それが我々の仕事だ。私は、同性愛者や性転換者とトラブルになったことは一度もない。彼らはカナダ人であり、納税者であるから、彼らにはそれ以外の人々と同様の権利がある。」
 マクラウド州議は、偏狭さと保守主義は違うと述べた。
「我が党はすでに、曲がり角を曲がったのだ。それが気に入らない人もいるかもしれない。でも私は、価値観を共有しない人々にへつらうつもりはない。私は、私が他者を憎むことを望む人々に迎合するつもりはない。もし私が票を失うなら、それは自分が正しいということだ。」
 彼女は、バンダーグラークト氏の番組にはもう出ないと断言した。


写真:「LBGTory」の旗を掲げてプライド・パレードに参加するパトリック・ブラウン党首(右から2人目)。後ろに「PCトーリー 我々はあなたの側に立つ」というプラカードがあることに注意。
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