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オダ国際協力大臣が引退表明、首相は内閣改造を否定 [保守党]

GMAC2297_pvw.jpg 日系人最初の下院議員および大臣になったビバリー・オダ国際協力大臣が7月3日、今月中に大臣と下院議員を辞職し、政界から引退すると表明した。彼女はその理由を明らかにしていないが、大臣就任以来たびたびトラブルを起こしており、近く行われるとされる内閣改造では、閣僚に残れないと悲観したのではないかとみられている。
 オダ大臣は日系三世としてオンタリオ州サンダーベイに生まれ、トロント大学を卒業後、TVオンタリオ、Citytv、グローバルTV、CTVなどテレビ界に勤めた。2004年下院議員に初当選し、2006年に発足したハーパー内閣で文化遺産大臣兼女性地位担当大臣、2007年には国際協力大臣に任命された。
 だが彼女はその輝かしい履歴とはうらはらに、大臣任期中はしばしばトラブルを起こした。2006年ハリファックスで、ジュノー賞に出席するためのリムジン代金を5500ドルも支出したことを暴露され、2200ドルを自費で補填した。2011年には、カナダ国際開発庁(CIDA)の署名済み文書の改竄を指示し、さらに連邦議会で前言を翻したため、現職閣僚として史上初めて議会侮辱に問われた。2012年には、「発展途上国の子供達に対するワクチン治療や投与に関する会議」に出席する際、開催されるホテルに予約が入っていたにもかかわらず、これをキャンセルしてサヴォイ・ホテルに3泊し、宿泊費に1995ドル、オレンジジュース1杯に16ドル、また会場とホテルを往復するリムジンと併せ合計1353.81ドルを支出したことで非難され、3000ドルを自費で補填した。

 オダ大臣は引退後、議員年金として80歳までに合計70万1464ドルを受け取ることになる。これについて、カナダ納税者協会のデレク・フィルドブラント氏は「ビバリー・オダ氏の受け取る年金は、16ドルのオレンジジュース4万3841杯分に該当する」とコメントした。

 ハーパー首相は翌4日、国際協力大臣の地位にジュリアン・ファンティーノ国防副大臣を就け、国防副大臣にはベルナール・バルクール議員を就けた。首相は、内閣改造は任期の折り返し地点である2013年夏に行う意向を明らかにし、今夏の改造を否定した。軍用ヘリを私用で使ったピーター・マッケイ国防大臣と、「インターネット監視法案に賛成しない者は児童ポルノの味方」と発言して世論の反発を買い、“vikileaks”で離婚宣誓供述書を暴露されたビック・テーブス公共安全大臣は、内閣からはずされると噂されていた。
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