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【世論調査】カナダ人の63%が死刑を容認 [犯罪・事件]

 ピエール・ユーグ=ボワブニュ上院議員が2月1日、連続殺人犯には自殺の選択肢を与えるため、独房にロープを置くべきだと発言したことで、死刑の是非が話題になっている。
 カナダは1976年、刑法から死刑の条項を削除しているが、1962年を最後に死刑は執行されていない。なおユーグ=ボワブニュ上院議員は2002年、娘を誘拐され、暴行されたうえ殺害された経験を持ち、犯罪被害者と遺族のための市民団体を創設している。

 アンガス・リード社が2月2日と3日、1002人のカナダ人を対象に実施した世論調査は、カナダ人の63%が死刑を容認することを示した。また殺人に対する刑罰として、死刑と終身刑のどちらが適切かという質問には、50%が終身刑を選択した。
 だが54%は、たとえ犯人が殺人を犯していても、その罰として命を奪うのは誤っていると回答した。また75%は、誤審の結果無実の人の生命が奪われることを懸念した。

 死刑の是非は、支持政党や居住地域によって顕著な偏りがあることがわかった。死刑復活を支持する人が最も多い州は、ブリティッシュコロンビアとアルバータで70%、次がオンタリオの62%だった。また死刑復活に反対する人が最も多い州は、ケベックの45%で、次がオンタリオの32%、ブリティッシュコロンビアの24%だった。
 保守党の支持者には死刑復活論者が多く、自由党・ケベック連合・緑の党の支持者には死刑反対派が多かった。新民主党支持者は、賛成派と反対派に分かれた。
 アンガス・リード社は2011年にも、アメリカとイギリスで同様の調査を行い、半数以上がアメリカないしイギリスで、死刑の存続または復活を支持していることを明らかにしている。
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