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マルローニ元首相に旭日大綬章 [保守党]

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 オタワの日本大使公邸で12月5日、マルローニ元首相への旭日大綬章の伝達式が行われた。
 マルローニ元首相は、第二次世界大戦時に、罪もない日系カナダ人が、先祖が日本から来たというだけの理由でカナダ政府により、強制収容、財産没収、大学や学校からの退学、市民権剥奪、故郷からの追放等の人権侵害を蒙ったことにつき、野党時代からその解決に取り組む決意を明確にしてきた。そして首相就任後、日系カナダ人の名誉回復と補償について、日系カナダ人団体との間で合意(リドレス合意)するに至り、1988年9月22日に議会で日系カナダ人の名誉を回復するための演説を行った。この演説を受けて、野党の自由党や新民主党の代表らは、この歴史的な英断を讃える演説を行った。
 マルローニ元首相は、この勇気のある歴史的なリドレス合意のみならず、日加科学技術協力協定やワーキング・ホリデー協定の締結、また日加フォーラム2000の設立等の、未来志向の日加両国関係強化を次々と打ち出した。彼のこのような功績に対し、日本政府は今年11月3日、旭日大綬章を叙勲する旨を発表した。

 伝達式に際し、スティーブン・ハーパー首相、中曽根康弘元首相、玄葉光一郎外務大臣からの祝辞が伝えられ、また、同式典にはビバリー・オダ国際協力大臣(日系人)、ジェームズ・フラハティ財務大臣、デビィッド・トカチャック加日議連共同議長(上院議員)、マイク・ウォラス同共同議長(下院議員)、エド・ブロードベント新民主党元党首、デレック・バーニー元首相補佐官・駐米大使、在オタワの日系カナダ人関係者などが出席し、叙勲を祝った。
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