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新民主党、次の党首は誰か [新民主党]

 新民主党は、次の党首を選出する方法について、9月第一週に会議を開く。党首選はおそらく、来年1月に行われることになりそうだ。
 新民主党が西部とオンタリオのみを根拠地とした時代は、終わった。2009年には、ノバスコシアで東部初の新民主党政権が誕生している。そして2011年総選挙では、かつて弱点だったケベックで59議席も獲得し、議員の半数も占めている。本物の全国政党になった新民主党が、バイリンガルでない人を党首に選出することは、考えられない。それゆえベテランのリビー・デイビス副党首は、好ましくないと考えられる。
 トーマス・マルケア議員は去年までケベック州唯一の議員であり、多数の新人議員たちの中にあって政治歴も豊富で、バイリンガルであることから、彼が党首選のトップランナーと考えられている。
 だが党則は、マルケアに不利に働いている。議員だけではなく、党員なら誰でも党首選に投票できる。党員の投票は等しく1票であって、人口の多い州の1票が重く作用するわけではない。
 党員の多い州はブリティッシュコロンビア、オンタリオ、サスカチュワン、マニトバの順で、ケベックは人口は2番目に多く、新民主党議員が最も多くいる州だが、党員は最も少ないのである。また提携する労働組合員も、党首選に投票できる。それは票数の20%を占めている。
 そこで浮上するのが、2008年総選挙で選挙対策委員長を務めたブライアン・トップである。彼はケベックに生まれたバイリンガルで、労働運動に長くたずさわり、サスカチュワン州のロイ・ロマノウ元首相のスタッフも務めるなど、オンタリオと西部で支持されそうである。

 新民主党は過去に6人の党首を持ったが、カリスマ性の強いリーダーが多く、党内抗争の歴史を持っていない。
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