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ベルネ上院議員「ケベックの代表ではない」と語る [保守党]

 ハーパー首相は下院選挙後の5月18日、落選したジョゼ・ベルネ、ラリー・スミス、フェビアン・マニングの各元下院議員を、上院議員に指名した。ラリー・スミス、フェビアン・マニングの両氏は、上院議員を辞職して下院選挙に挑み、落選を受けての再指名である。
 ところがジョゼ・ベルネ上院議員は、ケベック市のニーズを代弁するつもりはないと、ケベックの新聞「ル・ソレイユ」に語った。
「ケベック市は、与党議員を代議員とすることを望んでいません。」
 「ル・ジュルナル・ド・ケベック」紙コラムニストのジャン=ジャック・サムソン氏は、保守党議員をわすが5名しか当選させなかったケベック州に対し、彼女が意固地になっていると説明した。
 ベルネ上院議員はルイ・サンローラン選挙区において、現職の政府間関係大臣であるにもかかわらず、フルタイムで選挙運動していたわけではなかった27歳の無名の学生候補に敗れたのが、よほど悔しかったようだ。
上院議員は州の利害を代弁する建前になっているが、しばしば首相による論功行賞の具にされており、実際には党の利害を代弁しているにすぎない。
 上院に詳しいサスカチュワン大学のデビッド・スミス教授は、次のように述べた。
「彼女の言い分は、もっともである。彼女の任務は実際、ケベック市の利害を代弁することではない。彼女には有権者に説明する責任がない。」
 なお、今回の下院選挙でハーパー政権が過半数に達したことは大きく報道されたが、ハーパー政権が発足して7年以上経っており、自由党が多数を占めていた上院でも昨年、過半数に達している。
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