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デュセップ党首ならケベック党圧勝 [ケベック]

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 クロップ社が11月17日から22日にかけて、1000人のケベック州有権者を対象に実施した世論調査は、主要政党の支持率をケベック党38%、自由党23%、民主行動党15%、ケベック連帯12%、緑の党10%と示した。
 ケベック党がフランコフォン有権者の45%、モントリオールとその周辺では35%の支持を集めているいっぽう、与党自由党はモントリオールとその周辺では26%の支持しかない。
 これらの調査結果に基づき、今総選挙が行われた場合の獲得議席をシミュレートすると、ケベック党83議席、自由党24議席、民主行動党15議席、ケベック連帯3議席(定数125)となる。自由党はかろうじて野党第一党にとどまるが、1956年以降で最低の結果に終わる。
 党首を、人気のあるナタリー・ノルマンドー副首相にすると自由党支持率は28%と微増するが、レーモン・バシャン財務大臣にすると21%に低下する。
 与野党伯仲のため、22日に提出された内閣不信任案を、閣僚を伴った訪仏を延期して僅差で凌いだものの、シャレー首相の支持率はわずか16%しかない。首相辞任を求めるウェブ嘆願書サイトが2万人もの署名を集め、アクセス過多のためサーバーが15日にパンクする珍事まで起きている。

 ケベック党支持者の72%は、ポリーヌ・マロワ党首は留任すべきと考えているが、ジャック・パリゾー前党首・ベルナール・ランドリー前党首らハードコア独立派は、独立を強固に主張しようとしないマロワ党首に不満を抱き、ケベック連合のデュセップ党首にケベック党党首になるよう依頼している。
 そこで政党支持率を、デュセップ氏が党首の場合について調査すると、ケベック党支持率は49%にはね上がる。自由党は21%に低下し、民主行動党は11%に、ケベック連帯は8%に低下する。
 そこで、総選挙が実施された場合の獲得議席をシミュレートすると、ケベック党は101議席を獲得し圧勝することになる。これはケベック党結党以来最大の勝利であり、これを上回る記録は歴史上、1973年に自由党が102議席を獲得したのみである。自由党はわずか15議席に転落し、しかもモントリオール島以外での議席はわずか3議席となり、シャレー首相自身も落選する惨敗となる。民主行動党はケベック市とその周辺で7議席、ケベック連帯は2議席を獲得する。
 ただしデュセップ党首は、次の連邦議会選挙をケベック連合党首として戦うつもりだと明言している。
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