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ハーパー首相、コーラン焼却を非難 [犯罪・事件]

 フロリダ州のテリー・ジョーンズ牧師は、同時多発テロから10年目に当たる9月11日を「国際コーラン焼却デー」と称し、イスラム教の聖典コーラン200冊を焼却する集会の開催を発表した。

 ハーパー首相は、自身の宗教についてこう語った。
「私は宗教についてはあまり話題にしないが、これだけは明確に述べたい。私の神とキリストは寛容な神であり、それが我々がこの世で望むことだ。」
 そしてジョーンズ牧師の試みについて、明確に非難した。
「私はこれを、明確に非難する。我々はみな信教の自由を尊重しており、信教の自由は寛容な精神に基づくものである。」
 ピーター・マッケイ国防大臣も、以下のような声明を発表した。
「このようなやり方は、思想の自由と信教の自由は生活の根幹であると理解する、あらゆるムスリムとカナダ人に対する侮辱である。アフガニスタンに駐留するカナダ軍は、イスラム教やイスラム教徒と戦っているわけではない。彼らが戦っているのは、投石したり、女生徒の顔に酸をかけたり、恐怖と暴力で人々を支配しようとしている過激派である。」

 かつて改革党が宗教や少数民族についてどのような発言をしてきたかを思うと、改革党出身で福音派クリスチャンのハーパー首相の発言は、意外に思われるかもしれない。だがハーパー首相は、自身は同性婚に反対しながら、政治は良心の問題に立ち入るべきでないと主張し、改革党内の過激派に警告した過去がある。現在のカナダ保守党は、旧改革党グループと進歩保守党グループの寄り合い所帯であり、西部だけを根拠地にしていた改革党時代とは違う。カナダ保守党の党首そして首相の地位は、穏健な中部・東部と原理主義的な西部の間で巧妙なバランスが要求されているのだ。
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