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トミー・ダグラスの機密文書公開を全会一致で採択 [新民主党]

 2005年から続いている、「メディケアの父」トミー・ダグラスに関する機密文書の公開問題について、サスカチュワン州議会は5月6日、文書の公開を求める決議を全会一致で採択した。
 今日では存在しない連邦警察の諜報機関「RCMPセキュリティサービス」は、新民主党初代党首にしてサスカチュワン州首相であったダグラスを30年間追跡し、彼の会話を盗聴した。彼らの主な関心は、平和運動や共産党員との関係であった。
 トミー・ダグラスの娘シャーリー・ダグラス(76歳:キーファ・サザランドの母)は、諜報機関が彼女の父を徹底的にマークしていたことに驚きを隠せなかった。
「ここまで苦労して父の情報を集める必要があったとは、誰も予想しなかったことでしょう。人々が65年前に心配していたことを知るのは、有益でしょうね。この国の大勢の人々がファイルについて私にいろいろと語りますが、こんなに長い間ファイルを公開できないことになるとは信じられないと言います。」
 カナダ保安情報サービス(Canadian Security Intelligence Service: CSIS)は、文書の公開は情報提供者を危険にさらすという理由で、公開に反対している。だがサスカチュワン新民主党のドウェイン・リンゲンフェルター党首は、「アメリカ医師連盟(AMA)から圧力があった」と語った。医療費本人負担に別れを告げてメディケアを導入するにあたり、アメリカの懸念や圧力が文書に記されているのではないかというのである。
 情報公開運動を始めたカナディアン・プレスのポール・チャンプ弁護士は、「CSISの主張は要するに、全てのファイルは永久に秘密のままであるべきだということだ。旧東側諸国が機密文書を公開しているというのに、カナダで最も愛される人の文書が非公開のままであるとは、実に皮肉なことである」と語った。
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