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ケベック党が組合系左派を追放、右傾化へ [ケベック]

 ケベック党は3月14日、組合系の党内左派グループ「SPQリーブル」(Syndicalistes et progressistes pour un Québec libre)の追放を決定した。
 ポリーヌ・マロワ党首は2007年の就任以降、英語教育の容認など結党の理念から踏み出した路線を指向してきた。2008年州議会選挙ではあえて独立を争点として掲げず、党内で強い批判にさらされたが、議席を上積みして野党第一党に復帰したことで、彼女のリーダーシップは安泰となった。しかし党内左派で独立志向の強いSPQリーブルは、マロワ党首の中道寄り政策への批判を続けてきた。特に彼女は、公務員の給与が高すぎると批判していた。
 そこでマロワ党首は、党の団結への妨げになるという理由で、同グループの追放に踏み切った。ただし、メンバーが個人として党員に留まることは認めた。SPQリーブルは来週、離党するかどうかを決定する。
 SPQリーブルの広報マルク・ラビオレットは、今回の追放は、マロワ党首の下で右傾化するケベック党において反対の声を押さえ込もうとする試みだと語った。
 いっぽうマロワ党首は「我々は今後も革新政党であり続ける」とコメントした。
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