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「オー・カナダ」歌詞変更を断念 [保守党]

 O Canada, They stand on guard for lyrics.
 政府は3月3日、国歌「オー・カナダ」の歌詞変更を断念したと発表した。
「国民は、この問題についてもう十分議論しました。彼らは、これ以上この問題を取り上げてほしくはないようです。政府は、国歌を変更しません。」
 国歌変更が所信表明演説に入れられた原因は、ナンシー・ルース上院議員(保守党)が圧力をかけたとも、また支持率が自由党と拮抗するなか、自由党を支持する人が多い女性有権者の関心を引くためだとも言われている。
 ハーパー首相の元ブレーンで、カルガリー大学で政治学を教えるトム・フラナガン教授は、こう推測した。
「ハーパー首相は、保守的なテーゼを放棄することなく他党支持者や無党派層の心を掴むものがないか、常に探している。だが彼は、レッドネック(田舎の無学な白人)からの強い反発を想定していなかったようだ。」
 クイーンズ大学のアデル・メルシエ教授は、ハーパー首相をとりまく状況を見て、次のような皮相な解釈を述べた。
「首相は連邦議会開会にあたり、人々の目を議会を停会した事実からそむけさせ、夢中になることのできる別の、彼が本気でやるつもりのない問題を提示する必要があったのだ。」
 また自由党のイグナティエフ党首は、女性を取り巻く多くの問題があるなか、国歌の変更は象徴的な問題にすぎないと一蹴した。
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