ディオン前党首夫人、イグナティエフ党首を批判

　ステファン・ディオン前党首（自由党）夫人で政治学者のジャニーヌ・クリベール氏が、SNSサイト“Facebook”で11月20日、マイケル・イグナティエフ党首の指導力に疑問を呈する文書を掲載したことが波紋を呼んでいる。
　現在は削除されているこの文書は、多くの自由党員がすでに目にし、カナディアン・プレスもそれを入手している。文書は、党員はイグナティエフ党首に騙されており、彼の著書を読む時間があれば彼の明らかな欠点に気づくはずだ、また夫は2008年総選挙敗北以降党再建に取り組んでいたにもかかわらず、イグナティエフ党首は党首選もなしに党首の地位に就き、夫が推進した野党連立政権を反故にした、そして夫は2008年総選挙時に支持率26％を批判され辞任を余儀なくされたのに、今は23％しかないなどと書かれていた。
　11月20日午後４時16分に投稿されたこの文書は、ディオン前党首は関わっていないもので、クリベール氏が彼周辺の人々から削除するよう説得されたのを受け、21日朝には削除された。
　イグナティエフ党首の広報は、文書の存在を否定はせず、彼がサイトを見たときにはすでに削除されていたとコメントするにとどまった。
　クリベール氏は以前から、自分の意見を公に表明して憚らなかった。2008年総選挙では、彼女は党に口を封じられていると不平を述べたが、自由党はこの見解に同意しなかった。


写真：ステファン・ディオン前党首（左）とジャニーヌ・クリベール氏（右）。