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内閣不信任案、新民主党の棄権で否決 [自由党]

3175592 自由党が10月1日に提出した内閣不信任動議は、自由党とケベック連合が賛成、保守党が反対、新民主党は棄権し、144対117で否決された。
 保守党を支持するわけにはいかないが、さりとて資金不足で総選挙は避けたいという苦しい立場の新民主党は、投票を棄権して体面を保った。常に保守党に同調する無所属のアンドレ・アルチュール議員は反対、イグナティエフ党首と対立してケベック補佐を辞任したドニ・コデール議員は棄権した。ケベック補佐とは、主に党首がアングロフォンのとき設置されるケベック問題についてのアドバイザーである。コデール議員は、彼の意向に反しイグナティエフ党首が、ウートルモン選挙区の候補として引退していたマルタン・コーション元法務大臣を起用したことに抗議して辞任した。

 この日発表されたアンガス・リード社による政党支持率調査は、保守党37%、自由党27%、新民主党17%という結果となり、自由党のさらなる支持率低下を示した。ケベックでトラブルを起こし支持を失うことは過去にも例があるが、クレチエン首相はオンタリオで圧倒的な支持を受けていた。だがイグナティエフ党首は、オンタリオでも支持を失っている。
 この日の内閣不信任動議は、否決されることが予めわかっていたものの、このような状態では自由党はとうてい総選挙を戦うことはできないだろう。
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